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【はじめの一歩】Round1498-1499 “躾”~”喰らい付く豪腕”

はじめの一歩
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左だけじゃ止められない

対戦相手は、無敗の絶対王者リカルド・マルチネス。

千堂にとっては、日本の枠を超えた夢の大舞台。だが、その大舞台で、彼は一歩も引かない。

リカルドが完璧なガードを固めようが、千堂は構わず拳を叩きつける。

パンチというより、魂ごとぶつけるようなゲンコツ。技術や駆け引きではなく、まさに“心”と“勢い”でぶつかる千堂スタイルが炸裂する。

彼のファイトスタイルは、まさに豪快そのもの。

理屈よりも感情が先に立つ。「撃てば倒れる」と信じる力こそが、彼の原動力。

もちろん、それが通じない相手もいる。

だが、リカルドという最強の壁に対しても、千堂はそのスタイルを貫く。その姿に、観客は熱狂し、会場は割れんばかりの歓声に包まれる。

一方で、リカルドも冷静だった。試合の立ち上がりは左だけで様子をうかがい、千堂の動きをじっくり観察していた。

しかし、千堂の執拗な攻撃と迫力に、「このままでは持たない」と判断。

次のラウンドからは右も解禁すると、セコンドに伝える。

リカルドがここまで慎重になる相手は、そうそういないだけに、それだけ千堂の圧力が尋常でないということだ。

リングサイドでは、千堂と縁の深い幕之内一歩と宮田一郎が、肩を並べて戦況を見つめている。

かつて同じ時代を駆け抜け、拳を交えたライバルたちの視線も、千堂の一挙手一投足に釘づけだ。

彼らにとって、千堂の戦いは、熱い時代の今を共に生きる同志として、拳ではなく心で応援しているのだ。

激しさと荒々しさを武器にした千堂武士の豪快無比なボクシングが、ついに世界の頂点へと手をかける瞬間が来るのか!?