藤波辰爾と棚橋弘至の熱烈リスペクトな対談
新日本プロレスの草創期からのメンバーであり、新日本だけでなく、ジュニアヘビーとプロレス界で一時代を築いたドラゴン・藤波辰爾。
新日本プロレスの暗黒期、その後の隆盛を含めずっと支えてきた逸材・棚橋弘至。
棚橋が敬愛してやまないかつての大先輩であり、スキャンダルからも守ってもらった藤波辰爾との興味深い60分にも及ぶ内容ギッシリの対談番組。
棚橋は、ファン時代から藤波辰爾の試合を見続けて、アントニオ猪木の引退試合の時の、藤波辰爾が最後にIWGPヘビーに戴冠した試合も生観戦してます。
棚橋弘至が生命線であるドラゴン殺法を本家と共にじっくり語り合います。
棚橋弘至と言えば、ドラゴンスクリューは、正調式、ロープを挟んで、相手を寝かしてのドラスクと本家・藤波が舌を巻く程のレパートリーの多さ。
藤波辰爾のドラゴンスクリューはモーションは小さくても一番効率的で相手を回すのに適しておりさすがの元祖であり生みの親です。
天才・武藤敬司のドラゴンスクリューは、デカイ身体を利して、自分の身体を派手に目一杯回転するので、一番派手で、見栄えもよくプロレス界随一のエンターテイナーだけあります。
それぞれに三者三様のドラゴンスクリューが面白い。
ドラゴンスリーパー~ドラゴンスープレックス~そして、ドラゴン式張り手と受け継がれていきます。
飛龍殺法だけではなく、ドラゴンの魂も受け継いでいる
棚橋弘至は、疲れない男、Never Tired とよく言っていますが、実はその言葉は、藤波辰爾のモットーであるネバーギブアップをオマージュしてると話す。
そして、棚橋が初めに付き人に付いた長州力からは、試合が始まる時の戦闘モードに切り替えるときのスイッチのオンとオフについて教わります。
後半は、G1CLIMAX25の8.8横浜文化体育館で行われた、棚橋弘至対柴田勝頼の試合を見ながら二人が試合について、貴重な思い出を回想しながら展開していく。
8.8横浜文化体育館と言えば、伝説のアントニオ猪木対藤波辰爾のシングルマッチ、60分時間切れ引き分けの試合が行われた場所と日付であり、そのために棚橋が藤波にこの試合を用意します。
そして、二人とも異口同音に”プロレスラーになって良かった”と話し終わります。
非常に二人のルーツ、新日本プロレスの歴史が分かる濃密な番組です。