激化する新日本ユニット抗争
2023年のイッテンヨン東京ドームから新ユニットが続々と結成され、現在は9ユニット(軍団)が存在する激動の新日本プロレス。
現在の目まぐるしい状況を、大まかにであるがまとめたので観戦時の参考になったら幸いです。
ロスインゴ・ベルナブレス・デ・ハポン(制御不能な奴ら)
内藤哲也
新日本プロレスだけでなく、全てのプロレス団体で、実力・話題度でも群を抜く超人気ユニットであるL・I・J。
制御不能なカリスマ 内藤哲也がメキシコより持ち帰り、内藤と縁の深いパレハ(仲間)が集ったユニット。
BUSHI、SANADA(脱退)、高橋ヒロム、鷹木信悟、新メンバーティタンの5人の少数精鋭。
他のユニットに比べて、極端にメンバーの脱退が少なく、これまでEVIL以外脱退した選手なし(2023.2月時点)
他団体との対抗戦でもフル回転し、1.21 NOAH金剛との5vs5全面対抗戦の盛り上がりと激闘は凄まじかった。
内藤哲也は、プロレスLOVE 不世出の天才 武藤敬司の引退試合の相手を務めるなど、常に新日本の最前線を突っ走る制御不能なカリスマ。
内藤「(試合してみて)やっぱ俺は武藤敬司選手に憧れてプロレスラーになって良かったなって思いましたよ。こうして最後、引退試合の相手に指名された事、嬉しくない訳ないでしょ? こんな幸せなプロレスラー、他にいないんじゃない?」
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因みに、よくロスインゴと言った略し方をされるが、設立者である内藤哲也は絶対にこの呼び方をしないので、特にカリスマファンならしない方がいいだろう。
CHAOS(ケイオス)
オカダカズチカ
新日本プロレスだけでなく、東スポMVPを幾度となく受賞しているプロレス界の顔 オカダカズチカが所属する老舗ユニット。
現在WWEで大活躍する中邑真輔と矢野通(現所属)らで結成し、現在は、本隊と共同戦線を張る事も多い、正統派ユニット。
毘沙門の後藤洋央紀とYOSHI-HASHI、石井智弘、YOHと日本人が多い。
2021年迄は、3KのSHOもいたが、YOHを裏切り、ケイオスにも悪態を付いて脱退した。
【プロレス大賞】ベストバウトはG1決勝 歴代最多9度目のオカダ「オスプレイと取れたのはうれしい」|東スポWEB #プロレス大賞 #njpw https://t.co/PDwm0hpWBC
— 東スポ プロレス格闘技担当 (@tospo_battle) December 15, 2022
レインメーカーがいることで常にリングの中心にいる印象だが、ゴツイ闘いでは右に出るものはいない石井や、タッグのトップチームとなった毘沙門など、メンバーの存在感も強くなっている。
BULLET CLUB(バレットクラブ)
ジェイ・ホワイト⇒デビッド・フィンレー(決定)
新日本プロレス内だけでなく、世界でも有名なエリート・ヒールユニット。
見た目から暴れ出しそうな昔馴染みのヒール集団(外国人)というよりは、洗練された選手らが集まるクールなヒールユニット。
初代リーダーであり設立者のプリンス・デヴィットから、4代目 ジェイ・ホワイトとユニットの歴史も深く、新日本プロレスの中心的ユニットである。
エル・ファンタズモやバッドラック・ファレ等、外国人中心のユニットだが、KENTAや石森太二、外道など一部、日本人選手も在籍。
メンバーの入れ替わりが激しいB・Cであり、歴代のリーダーは世界最大の団体 WWEか、ライバルのAEWに旅立っている。
国内外の新日本プロレス ルーザーリーブマッチで敗退した、ジェイ・ホワイトが B・Cを抜ける衝撃!
新リーダーとしてお目付け役の外道が付いたのが、反逆者 デビッド・フィンレー!
フィンレー「ELP、オマエは口が達者過ぎたようだ。リーダーについて語り過ぎた。問題だったのはリーダーではない。メンバーだ。だから俺がそのメンバーを選別した。俺はやると思ったことはやるんだよ」
全文は
⇒https://t.co/cFVZ9CICkS#njSG pic.twitter.com/ewvae7Sxl2— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) April 8, 2023
何かと盾突いてきたELPを追放し、新リーダーとしての威厳と恐怖を見せた5代目フィンレー!
世界的にも注目を集めるB・Cだけに、今後のクラブの動向に注目だ。
新日本プロレス 本隊(正規軍)
棚橋弘至、永田裕志、真壁刀義
新日本プロレスの正規軍、屋台骨であり、デビュー後のヤングライオンは必ず所属する。
新天地やステップアップのために、他のユニットへの加入、自ら軍団を起ち上げたり、一度、抜けた選手でも戻って来ることもできる、ある意味、オアシスの様な場所。
第三世代の天山広吉や小島聡、中堅の田口監督や本間朋晃、若手のマスターワトや海野翔太など大所帯であるが、リング上での横のつながりはそこまで強くない。
BULLET CLUBから追放されたタマ・トンガや邪道らのG.o.D(ゲリラ・オブ・デスティニー)は、誘いもあり本隊に加入。
IWGP世界ヘビーに挑戦や、NEVER無差別王座に戴冠するなどタマはベビーターンして活躍。

どのプロレス団体にもあり、企業であれば、正社員や労働組合の様なイメージもあるが、本隊があるからこそ誰もが羽ばたいていけると言える。
UNITED EMPIRE(ユナイテッド・エンパイア)
ウィル・オスプレイ、グレート-O-カーン
日本人はオーカーンのみ(岡選手?)とバレット以上に国際色豊かな武闘派集団。
B・Cとは違い、凶器攻撃も味方の乱入等も許さず、己の強さでU・Eをクラウンズアップさせていく。
当初は、オスプレイ、オーカーン、ジェフ・コブ、アーロン・ヘナーレの鉄壁の4人であったが、後に、TJP、フランシスコ・アキラのジュニアの最強コンビらを加え、一大勢力となっている。
United Empire 👑 pic.twitter.com/7C2geq4Ooh
— ᵂⁱˡˡ ᴼˢᵖʳᵉᵃʸ • ウィル・オスプレイ (@WillOspreay) November 6, 2022
困るのが、所属の外国人選手がシリーズに帯同しないとき、余(オーカーン)が一人で、シングルマッチを連戦する羽目になる(笑)
シングル戦線、特にIWGP戦線がオスプレイに頼り切りの部分があるので、どこにエンパイアのメンバーが喰い込んでいけば、頭一つ、二つ抜け出す程の可能性を持つ帝国ユニット。
ハウス・オブ・トーチャー(拷問の館)
KING OF DARKNESS EVIL
バレットクラブ内の派生ユニットとして結成されたものの、殆どメンバーと行動を共にせず、独立独歩で動いている。
反則乱入何でもありの無秩序集団であり、ユニットというよりは、軍団といった方がしっくりくる、EVIL、高橋裕二郎、SHO、ディック東郷が所属。
EVILは脱退後、まさかのIWGPヘビー&インターコンチの二冠王に戴冠(現在はIWGP世界ヘビーに統一)、軍団として、NEVER無差別6人タッグ王者に何度も戴冠するなど絆は強い。
2021年9月の結成後、未だ脱退者は無く、自分の試合が無くても、仲間の応援(乱入)に駆け付ける率が高いので、実は一番、結束力が高いんじゃないか?と思わせる義理堅いトーチャー軍団。
2022年12月23日をもって解散した鈴木軍のメンバーそれぞれが2023年にユニットを結成。
元鈴木軍メンバーが三派に分かれたことで、ユニット抗争がより複雑化、群雄割拠により拍車をかける。
TMDK(The Mighty Don’t Kneel/挫けない強さ)
ザックセイバーJr
1.4でマイキー・ニコルスとシェイン・ヘイストの勧誘で、NJPW WORLD TV初代王座になったばかりのザックセイバーJrが電撃加入!
これまで一つのタッグチームに過ぎなかったが、ザックの加入により、ユニット、チームとしての活動に転じる。
更には、海外遠征前のヤングライオン 藤田晃生を加入させるなど、元鈴木軍の中でいち早く行動。
TMDKがIWGPタッグに戴冠するなどの活躍を見せれば、より活性化しそうなユニット。
Just5Guys(ただの5人の男たち)
タイチ
TAKAみちのくをスポークスマンに、1.5大田区大会で新結成をアピール。
TAKAの他、実質のリーダーと言えるタイチ、飲み仲間(笑)のテクニシャン 金丸義信、弟分のDOUKIで構成され、最も鈴木軍の色合いを残している。
負け続けても、新日本プロレスをひっくり返すと豪語し、大きな可能性を秘めている。
そして、2023年3月17日 SANADAが衝撃の加入!!
ただの4人から5人となり、新日本プロレスの風景を変えるのか!?・・・景色が一変したしん
SANADAおめでとう‼️
景色変わったね✨
これがスタートだ!
ここから新日本プロレスを動かすのはIWGP世界ヘビー級チャンピオンがいる5人組‼️
Just 5 guys👍👍👍👍👍#just5guys pic.twitter.com/vcHgDxJW1l
— TAKAみちのく (@takam777) April 8, 2023
新生SANADAと熱いただの男たちが、こらからも新しい景色を見せ続けていくのか!?
ストロングスタイル
鈴木みのる
新日本プロレス内で、結成された最新のユニット(軍団)。
鈴木の他に、エル・デスペラード、サン・オブ・ストロングスタイルの異名を持つ成田蓮の3人からなる。
鈴木が培ってきたストロングスタイルのエキスや強さを成田に継承すべく、結成された趣きがあり、軍団の成否は成田蓮が握っていると言っても過言ではない。
★第5試合
「NEVER無差別級6人タッグ選手権試合」
鈴木&デスペラード&成田が激勝!
「俺たちの名前は“ストロングスタイル”だ!!」
※2.11『THE NEW BEGINNING in OSAKA』大阪大会
新日本プロレスのスマホサイトで詳報中!https://t.co/2u9lXxUkwY#njpw #njnbg pic.twitter.com/5zaORntDBv— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) February 11, 2023
以上、9つものユニットや軍団が覇を競う群雄割拠の新日本プロレスのリング上の勢力図。
51年目の新日本プロレスはどのユニットが覇権を握り、日本の世界のプロレスを牽引していくのか?
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