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【はじめの一歩】Round 1489 当たりクジ “一歩と千堂がスパー!?”

はじめの一歩
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まさかの直前スパー

試合を間近に控えた、ボクシングジムの一角で、思わぬ展開が待ち受けていました。

かつてのライバルであり、今や同じ夢を追い続ける仲間となった宮田一郎が、ふと漏らしたひと言。

それは、千堂武士に向けられたものでした。

「リカルドに勝てるのはお前だけだ。」

この言葉に反応した千堂の顔には、少年のような無邪気な笑みが広がりました。

 

普段から超がつくほどのポジティブ思考で知られる千堂にとって、たとえそれが「100回に1回の確率」と言われるような言葉であっても、心を震わせるには十分だったのです。

「その1回がある限り、オレには可能性があるってことや!」

千堂の闘志は、本物であり、拳を交えてきた宮田だからこそ、その評価の重みを理解していたのです。

 

そして、そんな千堂のテンションが高まる中、彼の視線は自然と幕之内一歩へと向けられました。

一歩とは数々の名勝負を繰り広げてきた仲であり、戦友でもあり、何よりも認め合うライバルでした。

「一歩。ちょっとだけでええ、寸止めでええから、スパーやらへんか?」みたいな感じで(笑)千堂の唐突な提案に、一歩は面食らいます。

しかし、千堂の瞳は冗談では済まされない熱を帯びていました。

もはやこうなってしまっては、誰も彼を止められません。

 

こうして宮田提案“1ラウンド限定のスパーリング”が始まることになりました。

「怪我だけは絶対にさせちゃいけない」

一歩の心配をよそに、両者はリングに立ちます。

寸止めとはいえ、今の千堂は試合直前で仕上がりが完璧。

試合開始のゴングが鳴り、千堂は勢いよく前に出ます。 

その動きには一切の迷いがなく、一歩もさすがに構えを固めざるを得ません。

千堂のパンチは力強く、そして速い。とてもじゃありませんが、寸止めとは思えない迫力でした。

「うわっ、寸止めじゃない!?」

一歩は何とかその猛攻をかわし続けますが、完全に防げるものではありません。

そしてついに――千堂の鋭いスマッシュが、一歩のガードの隙間を突いてクリーンヒット!

 

ここで終わればいいですが、もし偶然に一歩の強パンチがヒットしたら⋯まだ、スパーは続きます!!

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