美術監督3人と撮影監督と3D監督の座談会
二組の対談・座談会での会話がギッシリと掲載されています。
たとえば、今回、無限列車編を制作するにあたり、どのように臨んだか。
炭治郎らが十二鬼月/下弦の壱・魘夢の血気術で夢に落ちますが、どういったイメージで描写するか等の詳細に関して話しています。
座談会では、今回、無限列車での戦闘は映画の重要な場面ですが、列車のイメージをどんな形で膨らませていったのか、魘夢が劣勢になり、列車と一体となる。
その列車の描写がすさまじくホラー映画を思わせる。
それをどのように形成していったのかが詳しく語られているので、読み応えがあります。
主要な役を演じている5人の声優のインタビューで、4ページに渡りじっくり聞いています。
竈門炭治郎役・花江夏樹
最近の鬼滅の刃の反響に関してや他の声優達との掛け合いに関して等、話してます。
その中で、特に注目してほしいポイントが、炭治郎は夢の中で、亡き家族との再会。
しかし、その世界にずっといるわけにはいかない。
そこで、炭治郎は叫びます「言うはずがないだろう、そんなことを、俺の家族が!!」
ここはグッとくる場面です。
竈門禰豆子役・鬼頭明里
禰豆子は普段余り話し、話せません(笑)
その彼女をどう表現しているのか?
善逸補正の掛かった夢の中の禰豆子をどう演じているか、面白いです。
そして、彼女が楽しみにしている場面として、炎柱・煉獄杏寿郎の戦闘シーン。
炎の呼吸の型を出し惜しみなく、発動しており。奥義・煉獄はそれは凄まじく激しいシーンで大注目。
単行本の7・8巻にあたる無限列車編を読んだ時の印象。
善逸という人物をどう捉えて演じているか等々、面白い話も多いです。
その中で、注目シーンとして、杏寿郎の柱としての戦いを挙げています。
水・雷・獣・ヒノカミ神楽・蟲の呼吸とある中で、炎の呼吸はどうなるのか。
それは、素晴らしい迫力と美麗に表現されています。
嘴平伊之助役・松岡禎丞
夢の中での伊之助探検隊の親分の演じ方。
夢から覚醒した後の伊之助の戦いについて話しています。
そして、劇場版を観に来るファンへのメッセージを送ってます。
1回目は無心で、2回目はストーリーを楽しむ。
そうすると、3回目は、冷静に観られますと、3回の鑑賞を促しています(笑)
それと、ハンカチを何枚も持参して、存分に泣いていただければと話します。
涙を拭うアイテムは必要です。
鑑賞後、すぐには動けません。
煉獄杏寿郎役・日野聡
人の話を聞いているかそうでないか分かりかねる(笑)煉獄杏寿郎。
その煉獄をどう演じ、煉獄が見た夢の内容にどう感じたか等々、答えています。
十二鬼月/上弦の参・猗窩座との戦いについて詳しく語っています。
映画の終盤は、竈門炭治郎では無く、煉獄杏寿郎が主役です。
煉獄の最初で最期であろう凄まじい戦いにこころが震えます。
その他
劇場版の名場面や、絵コンテ等も多く掲載。
昔の映画のパンフレットはもっとページ数が少なくて、内容もペラペラのイメージでした(笑)
しかし、この鬼滅の刃のパンフは内容量も重要度も非常高い。
これだけの大ヒットです。
一度観た人が、もう一度観たい! もう一回!(笑)と足を運ぶ事で、更に観客数も伸びている気がします。
最後の「炎」が流れるエンディング。胸が締め付けらるぐらい切なくなります。