鬼殺隊隊士が見た夢を利用する下弦の壱 魘夢
十二鬼月・下弦の壱である魘夢の血気術で、炎柱 煉獄杏寿郎・炭治郎・善逸・伊之助は夢の世界、悪夢へ引き込まれてしまう。
その世界は、それぞれがこうあって欲しいと願う心の奥底で持ち続ける世界だった。
炭治郎が見たのは、家族皆が元気で一緒に暮らしていた幸せな瞬間。
しかし、そこに居続けさせて相手を滅ぼすのが魘夢の血気術。
夢の中に”溺れている”炭治郎を目覚めさせる力になったのが、現在を共に生きる禰豆子。
炭治郎は絶体絶命の中、夢にいる自分を殺すことで、現実に舞い戻る!
皆は俺の中で永遠に生きている。何があったってずっと、ずっと忘れない。
炭治郎「言うはずがないだろう、そんなことを、俺の家族が!!」
目を醒ました炭治郎は、人の夢やこころを弄ぶ魘夢に激怒の刃を弱点である首に斬りつける!
しかし、ダメージはあるが魘夢は灰とならない。
煉獄杏寿郎は強い意志で、自らの力で夢から舞い戻る🔥
伊之助やと善逸は禰豆子の助力もありギリギリところで現実に舞い戻る
形勢が不利となった魘夢は、自らが列車と一体と化し、乗客全員を人質にとる。
鬼殺隊が、乗客を守りながらの戦いを強くことで、始末していこうという用意周到且つ心底外道な魘夢。
しかし、炎柱 杏寿郎の的確な指示と、圧倒的な戦闘力で不利な戦況を打開する。
善逸と禰豆子のコンビネーション、伊之助の被り物効果と炭治郎の秘技”ヒノカミ神楽”で遂に魘夢を倒す。
魘夢は灰と化していく死の間際でも救いようのない鬼だった。
死闘の最中、十二鬼月・上弦の鬼が出現
列車は脱線するほどの衝撃を受けたが、煉獄杏寿朗が技で衝撃を和らげて誰一人死者を出さない。
皆がホッとした時、この修羅の場に十二鬼月\上弦の参・猗窩座(あかざ)が現れる。
今、闘えるのは、煉獄杏寿郎しかいない。
何が起こっているか分からない圧倒的な闘いが、炭治郎と伊之助の眼前で繰り広げられる。
二人ともダメージもあるが、とても手を出せるレベルには無く、闘いを見守るしかない。
腕を斬っても、斬っても再生していく猗窩座。
しかし、ダメージを受ければそのまま残る杏寿郎との力の差が徐々に出始める。
猗窩座は煉獄に ” 鬼になれ!” と言い続ける。
「杏寿郎、お前は強者だ、老いもなく無限の力を得ることのできる鬼となり、俺と闘い続けよう」
しかし、杏寿郎は頑として耳を貸さない。
しかし、力の差が大きくなり、猗窩座がとどめの一撃を放つ!
煉獄さんの方が本当に強いんだ!!(涙)
しかし、煉獄杏寿朗は耐えきる。
その後、炎の呼吸/最後の奥義・玖ノ型「煉獄」を発動!
凄まじい煉獄の業火が渦巻いている中、猗窩座の拳が杏寿郎の腹部を貫いている。
もう力が入らない。それでも猗窩座の首に日輪刀をめり込ませ斬ろうとする。
夜が明けてきて陽の光に浴びまいと焦る猗窩座。
敵わくとも、怖れる身体に喝を入れて、向かっていった炭治郎と伊之助。
しかし、奴は暗がりの森へ逃げていく。
敗走する猗窩座に「逃げるな! 煉獄さんの方が強いんだ!」叫ぶ炭治郎。
煉獄杏寿郎の傷は、全集中しても到底治る傷ではなかった。
しかし、猗窩座が出てきても、煉獄は乗客を一人も死なせることはなく最期まで守り切る。
死にゆく杏寿郎は、炭治郎・伊之助・善逸に鬼殺隊隊士としての信念を伝える。
そして亡き母からのねぎらいの言葉をもらい、命の灯を消す・・・
あとがき
炭治郎らが絶望の中、打ちひしがれる。
「炎」が流れるエンディングシーン。
そのシーンも煉獄杏寿郎の在りし日を思わせる場面なので、より悲しみが増す。
映画が終わった後は、しばし呆然となる。
何度見ても、見る必要があると思える、鬼滅の刃-無限列車編-です。