サヨナラだけじゃない
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プロレスファンにとっては、情報の宝箱みたいなもので、試合結果やバックステージのコメント、選手たちの裏話などがリアルタイムで更新されるので見逃せません。
中でもお気に入りは、選手が日替わりで綴る日記のコーナーであり、リング上の顔とはまた違った、素の人間らしさが垣間見える貴重なダイアリーです。
ほぼほぼ、チェックしてる中で、内藤哲也、タイチ、鷹木信悟、高橋ヒロムと、この4人の日記は特に楽しみにしています。
内藤の飄々としながらもカープファンの全開の旅日記(笑)、ヒロムの自由すぎるテンション、鷹木の山梨だよりなど、みんなキャラが立っていて読んでいて飽きないんですが、最近特に刺さったのはタイチの文章です。
以前のタイチ日記の中でも、O本記者との対談形式でこれもまた最高でした(笑)。
文字を読んでるだけなのに、二人の表情や間合いが浮かんでくるようで、笑わせてもらいました。
そんな中、とある日記がふと、自分の胸にグサッと刺さりました。思い当たる節があったんです。タイチが語っていたのは、以前すごく仲が良かった友人との関係についてで、一時は気まずくなって疎遠になっていた二人。
でも、2年という時間を経て、再び言葉を交わし、気持ちが繋がったと。タイチは「縁が切れたと思わず、動いてみることが大事だった」ようなことを書いていました。
その言葉に、何とも言えない感情が湧いてきたんです。自分にも、そういう友人がいた。
ほんの些細なボタンの掛け違いから、会わなくなり、連絡も取らなくなってしまった人が。
どこかで「もう戻れない」と自分に言い聞かせていたけれど、本当は未練がないわけじゃない。
タイチの日記を読んで、「さよならだけど終わりじゃない」って、本当にそうかもしれないって思えたんです。
タイチ選手の最新日記を更新!
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) April 12, 2025
今回は『友達と言える仲』をテーマに執筆!!
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それでも、自分の場合は、ちょっと違う、いや、かなり違うかもしれない。
あのすれ違いが起きたのは、コロナ禍の真っ只中でした。
社会全体がピリピリしていて、人との距離感が物理的にも、精神的にもおかしくなっていた時期。
そういう時期だったとはいえ、あの時のすれ違いの原因の大部分は、自分の未熟さと至らなさだったと思っています。
Time goes by ではないですが、時間が立つにつれ、見つめ直す時間が自分の大きな間違いを気づかせてくれました。
感情をうまく伝えられなかったり、相手の立場を想像する余裕がなかったり、いろんなことが一度に押し寄せて、気づけば取り返しのつかない距離ができていました。
その後、逡巡しながらも行動は起こし、謝罪のメッセージを送るも、それがちゃんと届いたのか、読まれたのかは正直わかりません。
あの人とまた笑い合える未来なんてあるのかなって、正直、半分以上は諦めていた時期もあります。

でも、ふとした時に、ミスチルの「HANABI」の「もう一回、もう一回」というフレーズを心が呟いていときがあります。
“HANABI” の現解釈と違うだろうと思うのは、君も僕もまだいるであろうということ。
タイチと金丸の関係を見ていた時、ビジネスパートナー以上のもの、言葉にしなくても通じる、そんな“仲の良さ”がこれでもかというほどに伝わってきました。
かつて義兄弟とまで言われたタイチとSANADAの関係もまた深かった。
それでも、それぞれがプロレス観の違い、生きていくための選択として、袂を分かった。
僕達が、あの頃よく会っていた曜日 “もう一つの土曜日” もう一度、そんな日が来ることを、どこかで信じている自分がいる。
“たまにはこうして肩を並べて飲んで、ほんの少しだけ立ち止まってみたいよ~純情を絵に書いたような散々虚しい夜も笑って話せる今夜がいいね” また二人で大合唱できる日があってもいいよね。
もし、そう思っているのが、自分だけじゃないとしたら・・・振り返れば、友がいる、そう信じてもいいでしょうか。