ウルフアロンvs館の軍団
2026年1月4日、東京ドーム――新日本プロレス最大の舞台に向けて、ウルフアロンはすでに異様なまでの存在感を放っている。
隠そうとしても隠しきれない強さ。リングに立つ前から伝わってくる圧。
その正体は、柔道という世界最高峰の舞台で頂点に立った者だけが持つ、揺るぎない実績だ。
ウルフアロンは、東京オリンピック柔道男子100kg級金メダリスト。日本柔道界の悲願を背負い、世界の強豪をなぎ倒して頂点に立った男である。
体格、パワー、組み手の強さ、そして勝負所での胆力。柔道家としての完成度は疑いようがなく、「世界一」という言葉は誇張ではない。
そんなウルフアロンが、新日本プロレスのマットに足を踏み入れた。
その事実自体が、すでに事件だ。しかも彼は、特別扱いされることなく、練習生からキャリアをスタートさせた。
破格の経歴を持ちながらも、基礎から学び、汗を流す姿勢を貫いた点に、この男の本気度が表れている。
【1月4日(日)東京ドームの“全カード”が決定!】
⑦メインは、“棚橋弘至引退試合”棚橋vsオカダ!
⑥セミは、“IWGP世界&GLOBAL戦”TAKESHITAvs辻!
⑤“NEVER王座戦” ウルフアロンvsEVIL!
④“IWGPジュニア次期挑戦者決定4WAY” デスペラードvs藤田vs石森vsSHO!https://t.co/8uw8F5Ve3P#njwk20 #棚橋引退 pic.twitter.com/FiHKl7aUEe— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) December 15, 2025
新日本プロレスにおける“異競技出身者の大物デビュー”と聞いて、多くのファンが思い浮かべるのは二人の名前だろう。
一人は、元横綱・北尾光司。東京ドームで、入れ墨獣クラッシャー・バンバン・ビガロと対峙した衝撃、その後の大揉め騒動も語り草だろう。
そしてもう一人が、柔道王から“暴走王”へと変貌を遂げた小川直也であり、破壊王・橋本真也との宿命的な闘いは、団体の歴史そのものを揺さぶった。
だが、ウルフアロンは彼らとも違う道を選び、華々しいデビューを約束されながらも、それに甘えず、プロレスという競技と真正面から向き合ってきた。
そして迎えるデビュー戦の相手は、ハウス・オブ・トーチャーの首魁、EVIL。アナーキーで、非情で、軍団抗争を得意とする危険な男だ。
これは単なるシングルマッチではない。実質的には、EVIL率いる軍団すべてを相手にするようなものだ。
EVIL「オイ、ウルフよ!オメーみてえな素人がなあ、上がれるリングじゃねえんだよ、この野郎!コイツの東京ドーム、デビュー戦はな、引退試合にしてやるよ」
ウルフ「ここで何を言っても意味ないんで、今日の借りを必ず、1月4日、返します」
全文https://t.co/BEV0eKBQrt#njwk20 pic.twitter.com/HVW3X6WZjr
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) December 22, 2025
東京ドームという超満員の大舞台で、これ以上ないプレッシャーがウルフアロンにのしかかる。
しかし、それでも彼は一歩も引かない。睨み合いの段階から、すでにEVILと互角、いやそれ以上の迫力を放っている。
柔道世界一の金メダリストが、新日本プロレスをよりライジングさせる存在となるのか。
東京ドームで、どんな初撃を、衝撃を放つのか、勝敗は勿論だが、その立ち姿、その闘いぶりが、すべてを物語るはずだ。
2026年1月4日、ウルフアロンの“新しい物語”が、ここから始まり、新日本プロレスの未来を占う一戦として、これ以上ない注目度の高い試合であるのは間違いない!!