大混戦!G1CLIMAX35
いよいよ真夏の祭典G1 CLIMAX 35も佳境。
各ブロックとも残すは1〜2大会、クライマックス目前である。
今大会はゲイブ・キッドの欠場という残念な出来事こそあったものの、連日繰り広げられる激闘。
そして毎度話題をさらうSANADAの“オシャレ過ぎる入場コス”など、ファンの目を引き続けてきた。
例年以上に熱く、混沌としたシリーズといえる。
だが、ここにきてさらに興味深いのは、その“勝ち星の並び方”だ。
通常であれば、終盤に差し掛かるとおおよそ脱落組と突破候補が見え始め、消化試合的なカードも増えてくるものだ。
しかし今年は脱落が確定した選手が極端に少ないように思える。
多くの選手がまだ可能性を残し、言うなれば「団子状態」、まさに勝ち星が横一列かの様に並んでいるかのようだ。
Aブロックは昨夜の後楽園で、一人ファッションショーSANADAや、ここまでずっと盛り上げてきたタイチらは、決勝トーナメントへの道は断たれたかもしれない。
フィンレー「始まり方は望んでいたものとは違ったが、俺の勢いは今まで以上になっている。いいか『G1』で俺の名前が語られる。世紀を代表するカムバック、『G1』史上最高のカムバックを果たしたと。2025年『G1 CLIMAX 35』の優勝者は、”SAVAGE KING”デビッド・フィンレーだ」https://t.co/LkxCE64ehx pic.twitter.com/19woaaBryj
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) August 7, 2025
逆に、前半絶不調で、ボスドッグ終わったと思っていたら、中~後半に怒涛の追い上げでブロック突破の可能性が出てきた!
一方、Bブロックも、ELP(エル・ファンタズモ)や鷹木信悟、余やカラムといった選手たちは、かなり星取的には苦しい立場にあるが、それでも「完全脱落」と言い切れないギリギリの位置の様に見える。
混沌の原因には現役のシングル王者たちも苦戦を強いられているという点だ。
IWGP世界、NEVER、TVの各タイトルを保持する選手たちも、いずれも盤石の戦績とは言い難く、王者であろうとも安泰ではない、そんな緊張感がG1全体を包んでいる。
この“横一列G1”の背景には、過密日程の中で連戦が続くスタイルにおいて、勢いのある若手選手が爆発力を発揮する一方で、ベテラン勢はスタミナの消耗や回復力の遅さに苦しんでいるようにも見えなくもない。
また、従来のように「この選手が突破しそうだ」といった予測がほとんど通用しない。
実力伯仲の激戦により、ブロック突破者の顔ぶれは最終戦までもつれ込むことが確実となっている。
現時点で、Bブロックに関してはザック・セイバーJr.やKONOSUKE TAKESHITAといった選手が安定した成績を残しており、突破候補として一歩リードしている印象がある。
しかし、あくまで“リード”であって“決定”ではない。
1敗が命取りとなるG1だけに、最終戦での逆転劇も大いにあり得る。
一方、Aブロックはさらに読めない。どの選手も決め手に欠け、逆に言えば誰にでも可能性が残されている状況だ。
【“明日”開催!】
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) August 7, 2025
『#G1CLIMAX35』
8月08日 (金) 18:30~神奈川・横浜武道館
〔Bブロック公式戦〕
・メインは、海野vsTAKESHITA!
・鷹木vs成田!
・ザックvs モロニー!
・ファンタズモvs YOSHI-HASHI!
※プレイガイドの販売は終了
※当日券は昼12時より発売!
⇒https://t.co/DZw3oO2Ubq pic.twitter.com/gKQzg7gvWL
つまり、誰が“抜け出すか”がまったく見えてこない。
ある意味では、G1らしいスリリングな展開と言えるだろう。
各選手にとって残されたチャンスはあとわずか。
わずかな勝ち点差が、優勝戦線に残るか脱落するかを分けるシビアな戦いが続く。
最後に笑うのは勢いか、経験か、それともサプライズか。
どちらのブロックにも“絶対”は存在しない。
混戦極まるG1 CLIMAX 35 最終戦のゴングが鳴るその瞬間まで、どこまでも目が離せない!!