ブッチャー新日本時代
黒いカリスマ 蝶野正洋が往年のレジェンドや名レスラーを迎えて、新日本プロレス時代に活躍したベストバウトをレスラー本人がセレクトし、対談していく「激闘オレのベスト5」
黒い呪術師 アブドーラ・ザ・ブッチャーが登場。
ブッチャーと言えば在籍年数もインパクトにしても全日本プロレスのイメージが大きいですが、ブッチャーの現役時代は短い時期ですが新日本プロレスにも参戦してます。
その中からシングル、タッグ問わずブッチャーが5試合を選んでますが、試合を見てブッチャーのイメージが変わります。
失礼ながら、ブッチャー動き速いなぁと(笑)思いました。
ブッチャーの試合を見たのが、全盛期を超えた全日本プロレスで、ジャイアント・キマラと組んでいた頃なので、殆ど動いていたイメージがありません。
しかし、あれだけの体重ながらも動きは俊敏で、毒針の落とし方も早く、これには驚きます。
選ばれた試合は、アントニオ猪木や藤波辰爾とのシングルマッチ。
WWEで圧倒的大スターになる前の一番時代のハルク・ホーガン戦。
中でも一番面白かったのは、アントニオ猪木、谷津嘉章組vsアブドーラ・ザ・ブッチャー、スタン・ハンセンの3本勝負の試合が最も見ごたえがあるし面白い!
この試合はアマレス五輪代表谷津の日本国内デビュー戦が焦点です。
新日本プロレスに鳴り物入りし、海外修行を積んできた谷津がどこまでやれるのか?
結果的には、期待したいた程には出来なかった・・・いや、相手が余りに悪すぎたようです。
浮沈艦と悪の伝道師を相手に実質ルーキーレスラーが太刀打ち出来る訳も無く、1本目の初めこそ、谷津がハツラツファイトで健闘するも、それ以降は谷津が大流血となり防戦一方の試合です。
猪木の過激すぎる愛のムチ?が谷津嘉章のその後のプロレス人生を波乱万丈にしたとも言えるでしょう。
そして、セレクトした全5試合の全てが反則決着(両リン含む)という今のプロレス界では、考えられない終わり方です。
一つもピンフォール決着はないですが、希代の大ヒールとして名を馳せたブッチャーからすれば、最高の勲章なのかもしれません。
後半、ブッチャーが蝶野へ互いにリングに復帰して、ビジネスしようの呼びかけに蝶野がタジタジだったのが面白いです(笑)
ブッチャーのプロレスデビュー前からプロレスラーとしてのビジネス論を聞くことも出来るので、見応えある番組です。