いぶし銀コンビの大物喰い
WTL2025のA・B両リーグは、今年も個性派がひしめき合う“群雄割拠”の様相だ。
優勝候補と目される強豪タッグがいれば、「この2人が組むのか!」と驚かされる異色のチームも多い。
これこそリーグ戦の醍醐味であり、毎年ファンを惹きつけてやまない理由でもある。
例えば、本隊同士でタッグを組む海野翔太&上村優也。かつての武藤敬司と“白い蝶野”正洋のコンビを思い起こさせる、技巧と勢いが同居した若きエース候補タッグだ。
長年競い合い、互いを認め合ってきた辻陽太&ゲイブ・キッドのコンビも、WTLという長丁場で真価を問われる。
まさかの鷹木信悟&ダン・モロニー、棚橋弘至ラストWTLでのELPとの共闘、さらにエル・デスペラード&大巨人・石川修司など、話題性だけでも語り尽くせない。
【いよいよ来週!11月20日 (木)後楽園より開幕!】
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) November 11, 2025
“新日本プロレス 年末恒例タッグの祭典”
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しかし、これらの華やかな名前とは一線を画す“渋い光”を放つコンビがいる。
高橋裕二郎&チェーズ・オーエンズであり、チェーズがBULLET CLUBからハウス・オブ・トーチャーへ鞍替えしたことで誕生した新タッグは、派手さこそないが確かな存在感を放っている。
彼らを見ると、90年代「世界最強タッグ決定リーグ戦」での“白星配給係”的なポジションを思い出してしまう。
強豪ひしめく中、優勝争いに絡むのは正直容易ではない。
恐縮だが、一勝を挙げることすら簡単ではないかもしれない。
だが、リーグ戦は波乱がつきもの。連戦形式だからこそ、どこかで必ず隙が生まれる。
そこを突いて大物食いを達成する—そんな不気味な可能性を、このタッグは確かに持っている。
星取表に小さく、しかし確実に爪痕を残すチームこそが、WTLを面白くする影の主役なのだ。
果たしてチェーズと裕二郎は、今年のリーグ戦でどんなスニーキーなタッグプレーを披露してくれるのか。
優勝最前線とは別のベクトルで、視点で、館のいぶし銀にコンビに注目したい!