王者が会見不在の甘やかし
正直、未だシングル王座を戴冠していないマサ北宮がKENTAを倒し、GHCヘビー級王者に輝いた方が、NOAHにとって面白いのではないか。そんな思いすら浮かぶ。
それは、出戻りでありながら、団体の頂点に立つ王者が、毎大会、現場の最前線で誰よりも熱を示さないからだ。
いつからNOAHは、王者が殿様商売のように振る舞うことを許す団体になってしまったのだろう。
それを首脳陣が容認してしまっている様にすら見える。
痛烈な発言で知られる拳王ですら、アメリカ在住のKENTA選手に対しては沈黙している。
何か事情があるのかもしれない。
だが、それがファンの不満を押さえる理由にはならない。
KENTAの辞表
— マサ北宮/Masa Kitamiya (@noah_kitamiya) October 2, 2025
代筆しといたからな!! pic.twitter.com/Ej9jEqOs0P
現場に足を運び、毎日リングに立つ選手たちからすれば、まるで一般社会で言えばフルリモートで楽をしながら給料を得ているように映っても不思議ではない。
しかし、一般社会では、それが成り立ってしまう腐ったみかんの構図が確かに成り立っている・・・
SNSで小言を発信するだけでは、ファンと同じ立ち位置でしかないのすら憶える。
KONOSUKE TAKESHITAは、3団体所属で、その一つはアメリカだ。
しかし、快く迎えてもらった身なのに、平気で、大会を欠場し、ファンに姿を見せたり、見せなかったりだ。
かつてのKENTAは、自ら「No Mercy」を率い、リングの先頭に立って団体を引っ張った存在だった。
ヨネを裏切り、無慈悲な攻撃で観客を沸かせたデンジャラスKの様な姿はどこへ消えてしまったのか。今の姿からは、その面影を探すことすら難しい。
もちろん、だからといってマサ北宮に王者になってほしい、とまで強く思っているわけではない。
だが、巌流島で自身を見つめ直し、リングに戻ってきた“ザ・チェアマン”の姿には、不思議とNOAHらしさが漂っている。
【NOAH】両国GHC戦へ北宮圧勝「KENTAの辞表」公開朗読 小峠&大原はTEAM NOAH継続意欲https://t.co/PRplIYhYqB#noah_ghc pic.twitter.com/MS7PQSDLCB
— プロレス/格闘技DX編集部 (@PKDX) October 4, 2025
現場に立ち続ける者と、そこにいない者。その差を、マサ北宮選手にはリング上で明確に示してほしい。
プロレスにとって言葉はとてつもなく重要だ。
しかし、それは行動と闘いで見せているからこその証明だ。
北宮がKENTAを叩き潰し、その力でアメリカに帰れないほどの衝撃を与えたなら、ファンは再び熱狂するに違いない。
NOAHという団体が、本当に現場で闘う者を重んじる場所であると証明するためにも、マサ北宮が勝利してもいいのではないか?