館から新世代トップへの挑戦
新日本プロレスの若き反逆児、成田蓮がいよいよ大舞台に立つ。
その相手は技巧派の頂点に君臨する男、現IWGP世界ヘビー級王者ザック・セイバーJr.。
挑戦の舞台は秋のビッグマッチ9.28神戸ワールド記念ホール。
G1 CLIMAX35で公式戦でザックから勝利を収めた成田がいよいよ世界王座初挑戦を果たすのだ。
【10月13日 (月・祝)『KING OF PRO-WRESTLING 2025』両国国技館の“第1弾カード”が決定!】
〔IWGP世界ヘビー級選手権〕
9月28日(日)神戸での“ザックvs成田の勝者”に“『G1 CLIMAX 35』覇者”TAKESHITAが初挑戦!詳細https://t.co/gwlRRxoYk6#njkopw pic.twitter.com/eXmAcZl3Wg
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) August 25, 2025
成田は海外武者修行から凱旋すると、海野翔太、辻陽太と共に「令和闘魂三銃士」として注目を浴びた。
闘志あふれるファイトスタイル、そして先輩・柴田勝頼直伝の魂を感じさせる闘いぶりは多くのファンを惹きつけた。
だが期待が大きかった分、リング上での結果は伸び悩み、同世代の辻、海野に比べ一歩遅れを取った印象も否めなかった。
そんな中で選んだのが、ハウス・オブ・トーチャーという暗黒ユニットへの加入だった。
かつての“清く正しく闘う”という姿勢をかなぐり捨て、反則も辞さないヒールファイトへと舵を切ったのだ。
ファンの失望の声も少なくなかったが、結果としてTV王座を戴冠。自らの存在感を取り戻すきっかけを作った。
そして今年の夏、世界一過酷な真夏の祭典G1 CLIMAX35。
成田はザック・セイバーJr.と対峙すると、執念の地獄の断頭台を決め、見事なピンフォール勝利を飾ったのだ。
技巧派ザックを攻略したインパクトは絶大で、成田に眠っていた可能性を一気に爆発させる一撃となった。
G1を通じて大きな存在感を示したものの、決勝戦に駒を進めたのはKONOSUKE TAKESHTA。
最終的に制覇まで辿り着けなかった悔しさは残ったが、成田にとっては“次の扉”を開く夏となったことは間違いない。
そして迎える世界王座挑戦。相手はもちろんG1で破ったザックだ。テクニックの鬼として知られるザックが、成田に二度続けて敗れることを許すはずがない。
王者としても、G1の雪辱を晴らし、次に待つ挑戦者=G1覇者TAKESHTAへたどり着く必要がある。
だが成田にとっても、この一戦は大きな岐路となる。
勝てば一気に辻、海野を追い越し、同世代のトップへと駆け上がる大チャンス。
さらにハウス・オブ・トーチャーの名の下、館軍団に世界最高峰のベルトを持ち込むことになる。
神戸ワールドでの勝者は、10.13 両国国技館へのビッグマッチへ直結する。
そこではG1覇者KONOSUKE TAKESHTAの挑戦が控えており、新日本マットの勢力図を左右する大きな流れが形成されつつある。
【新日本】9・28神戸でザックが成田蓮とIWGPV2戦 勝者に10・13両国で竹下幸之介が挑戦 |東スポWEB #njpwhttps://t.co/RrLktmUeZv
— 東スポ プロレス格闘技担当 (@tospo_battle) August 25, 2025
成田にとってはキャリア最大の試練であり、また最大の好機でもある。
凱旋から数年、ようやくたどり着いた世界王座戦線。
暗黒に身を沈めてもなお、リング上で放つ闘志は消えていない。
紅蓮のソウルドアウトがザックを飲み込み、IWGP世界ヘビー級のベルトを腰に巻く瞬間は訪れるのか。
秋の新日本プロレスから変わらず要注目!!