テキサスブロンコに後退はない
正義超人三羽烏のひとりであり、キン肉マンのベストフレンドにして名タッグ「マッスル・ブラザーズ」を組む男──それがテリーマンだ。
テリーはジェロニモを除けば「最も人間に近い超人」であるだけに、読者にいちばん近いアイドル超人かもしれない。
キン肉マンが王族出身、ロビンマスクが英国王朝出身であり、ラーメンマンが超人中国拳法の伝承者だ。
ブロッケンJr.が名門戦士一族、そして、ウォーズマンがロボ超人という個性を持つ中で、テリーマンはアメリカ・テキサス州出身の“人間味あふれる超人”だ。
ハンバーガーを愛し、ヤンキー魂を胸に戦う姿は、読者にとって最もリアルな「正義」の象徴である。
そんなテリーマンが、現在「五大刻」編で宿敵エンデマンと激突している。
宵闇の刻の使者エンデマンは、マルマロミラーを駆使する巨大なトリッキーな超人だ。
彼の鏡技によって、テリーマンは自身の動きを封じられ、変形スピニング・トウホールド、さらには強烈な変形ブレーンバスターを浴び、まさに瀕死の状態に追い込まれた。
だが、この程度の窮地で心が折れるような男ではない。
「舐められたら生きてる価値なんかねえんだよ!!」これらのセリフこそ、テリーマンという男の根幹だ。
彼の歩みは、常に劣勢からの逆転劇で彩られてきた。
ザ・マウンテン戦では、己の体を犠牲にしても巨体をブレーンバスターで投げ、アシュラマン戦では六本腕の猛攻を受けながらも、テキサス魂を失わなかった。
キング・ザ・100トンやマックス・ラジアルとの戦いでも、どんなにパワーで劣っても、テリーマンは負けん気と信念で立ち向かっていき、正に、テリーがいったぁだ。
「正義超人は、仲間のために倒れることを恐れない」──その信条を、何度も体現してきた。
今回のエンデマン戦でも、キン骨マンから授けられた“ニュー義足”を装備し、満身創痍ながら再び立ち上がる。
エンデマンの圧倒的な体格差、そして鏡による反射攻撃。まさに“巨壁”そのものだが、テリーマンはひるまずに、窮地からの逆転が期待される。
再びテキサスの荒野に吹く風が、彼の魂を燃やすだろう。
必殺の「カーフ・ブランディング」──牛の焼印のように、相手の運命を刻み込む一撃が放たれるその瞬間、我々はまた“あの頃”の熱を思い出すはずだ。
テリーマンは決して派手さはないが、彼がリングに立つとき、そこには「努力」「友情」「根性」の三拍子が自然と揃う。
キン肉マンの数多の戦いの中でも、テリーが常に隣にいた意味は非常に大きく、スーパーヒーローを支える“もう一人のヒーロー”。
それが、テリーマンという男の存在理由である。
エンデマン戦で見られるかもしれない“新たなフェイバリット技”。
それがどんな技であれ、テリーマンが放つ瞬間にはきっと、これまで積み上げてきた敗北と友情、努力の結晶が宿るはずだ。
後退など、アメリカ合衆国超人 テリーマンには似合わない!
どれだけ打ちのめされようと、また立ち上がるのがテキサスブロンコ魂だけに、今後の展開から、1コマたりとも目が離せない!!
追 記
エンデマンの強烈な関節技と圧倒的な体躯に、心折れかけるテリーマン。
『キン肉マン』最新第511話「うなだれるテキサスブロンコ!!の巻」を掲載。次回更新は11月17日(月)です。#最新8990巻好評発売中 #YouTubeウォーズマンの軌跡配信中 #シリーズ累計8500万部突破 https://t.co/9G76Og1qWk
— 【最新89・90巻】キン肉マン集英社漫画スタッフ【公式】 (@kinnikuman_pr) November 9, 2025
しかし、そんなテリーの前に、過去、激闘を展開したアシュラマンが登場!
アシュラマンがバベルの塔で共闘したジェロニモの奮闘を語ると、諦めかけていたテリーマンのファイティングスプリットよ再び、スターエンブレムが輝きだす!!