SNSに娘を奪われて~木村花さん誹謗中傷事件~
木村花さんが、自ら命を絶ったのを知った時、余りにも驚いて状況が把握できなかった。
テラスハウス自体を知らなかったし、見たこともなかったので、もう???しか浮かばず。
女子プロレス団体のスターダムで活躍する木村花選手は知っており、日本とインドネシアとのハーフの女子プロレスラー。
身長もあって、プロレス総合学院を卒業し、女子団体の中でとても勢いのあるスターダムで活躍。
自ら、ユニットを結成し、他団体から来た自らと同じ境遇を感じさせるハーフのレスラーと抗争を繰り広げる。
いつか、世界最高の団体であるWWEに行って、活躍するだろうなぁと漠然と思ってました。
それだけに、未来のプロレス界を背負う大切な逸材を、悪意のSNSで失ったことが信じられなかった。
娘の花さんの無念と、もう二度と悲劇が起きないように
職場や学校で、誰かが自分の噂をしている雰囲気や、していなくてもそれだけで気になってしまう。
それが、顔も名前も知らない、信じられない数の不特定多数から誹謗中傷されれば、普通の人間なら受け止められる訳ありません。
それも、自身はその中傷を受けるようなことを、意思でやったわけではないけど言うことはできない。
しかも、番組サイドのケアもないとなれば、ストレスや哀しみがどれだけのものだったでしょうか。
娘である花さんの無念を晴らすために、今後、こんな気持ちを誰もしないようにと、元女子プロレスラーでもある母親の木村響子さんが独り戦い続けます。
シングルマザーとして育ててきた木村花さんを奪われた哀しみや苦しみを想像することはできません。
先輩レスラーらも、木村花さんは人にも優しく、本人もいじめにあったことがあるだけに、人の痛みも分かる人間であり、レスラーだったと話します。
怒りや、悲しみも癒えず、体調も良くない中、娘の死の原因を追究するために、レスラー時代の強い意志を持つ為に髪型をアフロヘア―に戻し、SNSの誹謗中傷に法制度をつくろうと響子さんは懸命に活動する。
それなのに、今度は生きている母親にまで、誹謗中傷をする輩がいること自体が信じられない。
木村響子さんの懸命な活動が国会や政治家らにも声を届く。
木村花さんを誹謗中傷した男性を告訴することに決めたのも、その男性が罪を償って、人生をやり直して欲しいが故のことです。
刑事罰が二人だけに下され、他の投稿者は時効となります。
それでも、二度と悲劇を繰り返さないために、教育現場で、SNSの授業を行い、いじめの専門家とNPO設立を発表した木村響子さん。
前向きに 花さんが望んだ ” やさしい世界 ” をつくっていくために木村響子さんは闘い続けます。
未来の世界王者に成りえた、木村花さんのご冥福をお祈りいたします。