ダウンタウンの「ガキの使い」現在、そして願い
日曜の夜、ある意味で“日本一くだらない時間”を提供し続けてきたバラエティ番組「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」。
1989年の放送開始から35年以上、時代とともに形を変えながらも、多くの視聴者に“腹を抱えて笑う”という原初的な快感を提供してきた。
そんなガキ使に、ついに“浜ちゃん”が帰ってきた――。
それだけで、視聴意欲が何十倍にも跳ね上がった。
懐かしさと期待感が一気に噴き出す。「これだよ、これ!」と思わず声に出しそうになる瞬間が、画面越しに戻ってきた。かつての“黄金時代”を知る者にとって、この復活はたまらないものがある。
正直に言えば、浜田雅功がいない時期のガキ使にはどうしても違和感があった。
もちろん山崎邦正(現・月亭方正)やココリコの二人が一生懸命盛り上げていたのは分かっているし、彼らなりの笑いもあった。
だが、番組冒頭の30秒で“あ、今日は見なくてもいいかな”とチャンネルを変えてしまった・・・いや、もう、面白いとは思えなかった。
それは結局、「ガキ使」は“ダウンタウンのガキの使いやあらへんで”だからなのだ。
ダウンタウン、特に浜ちゃんのツッコミと松ちゃんのボケがあってこその番組。
その化学反応が、唯一無二の“くだらなさ”を生み出してきた。どこを切り取っても、それがなければ“別の番組”でしかない。
今回放送のガキ+過去の放送回は #Hulu で独占配信中❗️
お見逃しの方は下のリンクからチェック
➡️ https://t.co/HyxI4LOcEj#ガキ使— ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!【公式】 (@gakitsukatter) May 25, 2025
だが、例外的に3人(山崎・遠藤・田中)がメインとなり、過去の“神回”や“地獄回”を振り返る回があった。あれは久々に大笑いしてしまった。
やっぱり、ガキ使のアーカイブはとんでもない宝の山だ。
「20人斬り」――あり得ない難易度の中で真剣に笑いを取りにいき、泣いてしまう(笑)
「24時間鬼ごっこ」――何度も何度も繰り返されたこの地獄企画に、こちらも巻き込まれるように笑ってしまう。
そして、「遠藤の恐竜誕生」などという意味不明すぎる企画に、我を忘れて笑っていたあの頃。突拍子もない企画の中に、大人たちが全力でふざけているという魅力が詰まっていた。
近年、放送される総集編を避けてきたのは、ある意味評価でもある。
しかしである「過去の方が圧倒的に面白すぎる」のだ。
あの頃のガキ使が持っていた熱量、自由度、そして“バカを本気でやる”という姿勢は、簡単に再現できるものではない。
そんな中、浜ちゃんのカムバックは待ってました!であり、やはり面白いのだ。
そして、オープニング映像や過去VTRには出てきてくれる、あの御方・・松ちゃんだ。
もちろん、さまざまな事情があり、今すぐに戻ってきてほしいとは言えないのかもしれない。
でも、番組のスタートに名前があり、映像にもいるということは、「帰ってきていい」というサインなのではないか。
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ガキ使ファンとしては、いつかまたあの“ダウンタウンの掛け合い”が見られることを信じてやまない。
振り返れば、「絶対に笑ってはいけない」シリーズも含めて、ガキ使はお茶の間に笑いと年末の恒例行事を提供してきた。
だが、本来の姿は、たった5人で作り上げる“週刊笑い報道”だったはずだ。
スタジオトークから唐突に始まる意味不明な企画。
罰ゲームで本気で怒る浜ちゃん。
必死に笑いを堪える松ちゃん。そして、的外れながらも懸命に支える山ちゃん、遠藤、田中。この5人が揃ってこその“ガキ使”なのだ。
誰もが年齢を重ね、それぞれの立場や状況も変わった。以前のような無茶はもうできないかもしれない。
でも、だからこそ見たい。今だからこそ見せられる“大人の本気のくだらなさ”を、もう一度見せてほしい。
「ガキ使に浜ちゃんが帰ってきた!」
たったそれだけで心が躍るのは、あの番組がただのバラエティではなかったからだ。
そして、あの御方がいつかまた、何気なく帰ってくる日を願って、これからも生視聴か、数少ない録画予約を入れるのだ!!