新日本生え抜きが誰もいないタッグタイトルマッチ
2007年5月2日 後楽園ホール IWGPタッグタイトルマッチ
王者 邪道・外道vsTAKAみちのく・ディック東郷
デスペラードが見て面白い、何度も見返したという玄人が集まった王座戦。
長州力がTAKAを見て名付けた、宇宙人ケブラーダを邪外の二人に発射!
クロス・オブ・JADOを耐え抜き、TAKAがジャストフェースロックで返す攻防。
4人全員がインディー出身の中、これだけ見応えあるタイトルマッチを見せる。
外道のスーパーフライを東郷が剣山に防ぎ、その隙を逃さずTAKAがスーパーキックを撃ち込む。
トドメは、東郷のダイビングセントーン(19分57秒)と最後の畳み掛けも見事です。
世界のタッグ屋・邪道、外道から、TAKAと東郷がIWGPJrタッグタイトルを奪取します。
怨念坊主はブリザードにも友情にも戻らない
2019年2月21日 後楽園ホール「飯塚高史 引退試合」
飯塚高史・タイチ・鈴木みのるvs天山広吉・矢野通・オカダカズチカ
引退試合という特別な大会ですが、人・ひと・ヒト!超満員の大観衆を2021年に見ると感慨深い。
試合の大きな焦点として、天山の友情パワーで、飯塚高史を怨念坊主から、寡黙は変わらずも(笑)技巧派のブリザードに戻すことが出来るのかも注目。
入場時に野上アナが襲撃されるのも変わらず、噛みつき等のメチャクチャな闘い振りもいつも通りの飯塚。
しかし、大観衆の飯塚コールの後押しとこれが最後という思いもあったのか、要所要所でかつての鋭い技、動きを出していく。
オカダカズチカには、旧ソ連のサンボ留学時に習得した”サンボ式の膝十字!”を決める。
ブリザードスープレックスは不発に終わるも、天山広吉には飯塚を一躍、時の人にした “魔性のスリーパー”で締め上げる。
若手時代、闘魂三銃士に噛みついた闘魂トリオ時代、橋本真也と組んで、村上一成、小川直也と闘った時代。
そして、鈴木軍として言葉を無くし希代の大ヒールと化した飯塚高史の全てを見せていく。
ラストは、天山が泣きながらムーンサルトプレスで飯塚を介錯(22分14秒)
裸ネクタイの野上アナも、GK(金澤)も実況しながら泣いていた。
後楽園の大観衆も解説の山ちゃんも飯塚の改心を願って “大・大・飯塚コール ”
でも、改心は素振りだけで、飯塚は、鈴木軍の仲間に囲まれて、天山にアイアンフィンガー・フロム・ヘル!
飯塚高史は、最後の最後迄、大ヒールのまま、極悪・怨念坊主のまま、ボスの鈴木みのるがテンカウントゴングを鳴らして、飯塚高史は何一つ言葉を残さずに去っていった。
試合のVTR前に、デスペラードが言っていた。
「これ以上に感情が揺さぶられる試合は向こう5年は出てこない程の興行」と全くその通りの大会でした。
「オレのメモリアルバウト」は、ファン時代、印象に残る試合、自分の試合等、各々がセレクトした試合のそれぞれのカラーをすごく見ることが出来るのでとても面白い番組です。