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武藤敬司 令和の対抗戦はWin-Winが理想形

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これまでの対抗戦とは違うイッテンハチ

新日本プロレスvsNOAHの全面対抗戦は、当日を迎える迄は遠足を控えた小学生の様に(笑)当日を迎えたら非常に熱く楽しめたのではないでしょうか。

ダークマッチは別にして、本戦の星勘定で言えば5勝4敗で新日本プロレスが勝ち越します。

ダブルメインイベントは新日が連勝してるので、ともすれば圧勝に見えるかもしれませんが、第5~7試合目は、新日本が3連敗を喫してます。

新日本の主催試合であり、ダブルメインの新日サイドの顔触れを見れば、ある意味、勝って当然の様な布陣を組んでます。

とはいえ、この結果を見て、新日本プロレスが勝利したから、NOAH勢は弱いなとか、もう見ないとかそういったことも無いような気がします。

過去に、対抗戦オブ対抗戦とも言える10.9でメインを務めた武藤敬司は話します。

“今回の対抗戦は全員がWIN-WINでいった方がいい、お客も含めて…”

これまで行われてきた対抗戦は、負けた側の団体を疲弊させる、相手のファンを奪って、取り込むというような対抗戦であり、一方の団体のパワーが落ちていて、それを何とか挽回させようとの目論見も多分にあったような気がします。

過去に新日本プロレスが闘ってきた、WARやUインターはその部類かもしれません。

しかし、今回の対抗戦は大分、趣きが違います。

禁断の対抗戦は1.8で予定通りの一区切り

新日本プロレスは言わずもがな、NOAHもサイバーファイト入り、ベテランレスラーの活躍、金剛の勢い等で非常に上昇気流に乗っています。

両団体共に自力も勢いもある訳で、どうしても対抗戦頼りで興行を打つ必要がありません。

東京ドームの観客数は喫緊の課題ですが、コロナ渦で、人々に勇気と元気を与える “プロレスのチカラ”を見せるために行われた側面が大きいように思えます。

それが分かるのが、両団体共に今後のスケジュール、試合カードも発表してますが、両団体の選手がぶつかるスペシャルマッチが組まれていません。

対抗戦の副作用として、乱発するとファンの興奮度が麻痺して、自団体同士の闘いに悪影響を与えかねません。

その辺りは過去の教訓として、両団体のフロント陣が線引きしているのでしょう。

対抗戦後に、主に発言しているのは、内藤哲也やエル・デスペラード、高橋ヒロム等、攻めの新日本の選手が多く、元をただせば、受けの全日本と言われた出身者が設立したNOAHだけに多くを語っていないように見える所にも団体のカラーが出ています。

武藤敬司

対抗戦ってそれぞれの団体の技術の交流とかもできるだろうし。

4年に1回くらいやればいいんだよ、万博みたいに。

それぞれの文化の提供だから。 引用:週刊プロレス

流石に4年に1度は、空きすぎですが(笑)お互いの団体のビッグマッチに年に数回、参戦させて点を線にしていくのは見たいですし、おそらく、BOSJやG1、N1には互いの選手が1~2人ぐらい出場する気がします。

メジャー団体の壁が取り払われただけに、今後の両団体のNEXTにも注目です。