またまたG1出場チャンス
2025年7月4日、東京武道館行われたG1 CLIMAX出場枠決定戦。
結果だけを見れば、大岩陵平とYOSHI-HASHIが勝ち上がったのは順当な流れと言えるかもしれない。
象的だったのは、大岩陵平が小島聡をわずか10分足らずで退けて、先のNEVER無差別級選手権での永田裕志とボルチン・オレッグも短時間で決着を付けている。
10分弱で勝負が決まるタイトルマッチに公式戦って、若手とベテランの試合のようなあり方見えて、言葉では言い表しにくい寂しさを感じ、時代の変化と世代交代の加速を象徴しているような気がした。
昨年に続き、今回の出場枠決定戦も、本選出場者だけでない、予選敗者にも再び光が当たる仕組みだった。
とはいえ、またも石井智宏とタイチというこれまでG1のリングで実績を積み重ねてきた実力者がともに予選で敗退した現実は、ファンにとって大きな衝撃だった。
新陳代謝が進む中で、彼らが“出場できない側”になるとは、多くのファンが想像していなかっただろう。
そんななか、さらなる波乱が走る。G1本戦出場が決まっていた後藤洋央紀が、ザック・セイバーJr.との一戦で右膝を痛め、無念の欠場となったのだ。
このアクシデントにより、予選敗退組の4名に再びチャンスが巡ってくることとなった。
ここに来てG1 CLIMAXさんは
— タイチ (@taichi0319) July 5, 2025
こんな俺にまだチャンスをくれるのか…?
それとも
必要とされて導かれているのか…
いや余計な事は考えない
自分が歩んで来た宿命が間違っていなければ答えは自然と出るはず
ドン底の悲しみと苦しみを背負った俺は
もう恐れる事は何もない pic.twitter.com/bpAe7vncyn
だが、ここまでくるとある意味で「もう誰が出てもいい」という思いもある。
とはいえ、その中でも「やはり石井かタイチに出てほしい」という感情は根強い。
彼らが積み上げてきたものが、G1の“匂い”を感じさせてくれる数少ない存在であることに変わりはない。
出場者の顔ぶれがあまりにも慌ただしく変わるようでは、G1そのものの“格”にも疑問符が付きかねない。
ファンが1年かけて想いを馳せる夏の最高峰リーグ戦は、やはり「選ばれし者」の舞台であってほしい。
だからこそ、来年以降の制度設計には再考の余地がある気がしてならない。
たとえば、来年は優勝者や現王者を除いた出場者候補を対象に、シリーズかけて“全枠決定戦”を行う。
そうすれば、出場そのものに物語が生まれ、たとえ本戦で勝ち上がれずとも、その選考過程自体がファンにとっての記憶となるのではないだろうか。
ここで問われるのは、「この大会は何のためにあるのか?」という根本的な命題であり、単に人数を揃えるだけなら、誰が出ても構わない。
だが、G1CLIMAXという名のもとにあるならば世界最高のリーグ戦だけに “魂の選抜”であってほしい。
後藤洋央紀『G1』欠場により、石井vsタイチ vs 小島 vsオーエンズが1枠を懸けて争うAブロック出場者決定ガントレットマッチ!
実力者4人の内、1人は文字通り敗者復活戦でG1本戦に出ることができるだkねい勝ち上がる選手に要注目!!