30年の歴史を彩るG1で未だない一つの事実
灼熱の秋・G1CLIMAX31もAブロックが残り2戦、Bブロックが3戦と大熱狂のまま終盤戦を迎えています。
優勝決定戦進出の可能性があるレスラーもほぼほぼこの選手らで決まりでしょう。
Aブロック:ザック・セイバーJr、飯伏幸太、鷹木信悟、KENTA
Bブロック:ジェフ・コブ、オカダカズチカ、EVIL
この顔ぶれを見て、注視することがあります。
それは、両ブロックに外国人が入っていることです。
これまでのG1の歴史の中でも、ビッグバン・ベイダーやスコット・ノートン、ジャアイント・バーナード等、時のトップ外国人と言われるレスラーが数多く参戦しています。
しかし、決勝進出まで進んだのはごく僅か、さらに優勝ともなるとたったの一人しかいません。
外国人同士の決勝となればワールドワイドだが日本人選手としては・・・
これまでに優勝決定戦に進み、準優勝したのはリック・ルード(第2回)、カール・アンダーソン(第22回)、ジェイ・ホワイト(第29回)の3人。
そして、優勝した外国人レスラーはケニー・オメガ(第26回)たった一人だけです。
第2回のリック・ルードの時は、復活したNWA世界ヘビー級ベルトがかけられていたので、WCW側から一人も決勝にいけないんじゃ話にならないのである意味で例外な感じもあります。
そして、次の決勝進出者は、22回のカール・アンダーソンまで待たなくてはいかず、それだけ外人レスラーにとってG1で勝ち抜くのがいかに難しいかを物語っています。
しかし、2021年のG1は、開幕から終盤まで優勝戦線に顔を出している外国人レスラーが二人。
鈴木軍のザック・セイバーJrと、ユナイテッド・エンパイアのジェフ・コブです。
初戦から、常にブロック戦線の1位を堅持している実力派であり且つ弁も立つという非常に優れたレスラーです。
WWEの中邑真輔やアスカを見ても分かりますが、言葉が壁になることが多いですが、やはりNJPWワールドでバックステージコメントは無料で視聴できるのが大きいと思います。
コブは、よく日本の情勢やトレンドも取り入れてコメントしているし、ザックに至ってはそもそも日本語が上手い(笑)
EVILや後藤洋央紀らよりも気の利いたコメントを言ったりします(笑)
ザックの勢いは落ちてきましたが、まだまだ十分可能性があるし、コブに至っては、もうオカダ以外は勝てないんじゃないかというくらいの安定感とモンスター振りを見せています。
もし、最終戦の10.21 日本武道館にザックとコブの優勝決定戦となればG1CLIMAX 31年の歴史の中で初めてとなり、米英決戦とも言えるワールドワイドな大快挙となります。
しかし、そうなったら、外人選手の3倍はエントリーしている日本人選手らにとってこの上ない屈辱となるやもしれません。
果たして、日本武道館のリングに最後に立っている覇者は誰なのか?
最初から最後までずーっと目が離せないG1CLIMAX31!!