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KENTAがGHCヘビー防衛!次期挑戦者は帰ってきたあの男!?

NOAH
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マサ北宮、またも報われず

9度目のGHCヘビー級挑戦も、その結末はあまりにも残酷だった。

試合後、解説席の武藤敬司が静かに放った言葉が重い。

「ヒールターンして、TEAM200Xの仲間を総動員してもベルトを取れなかったのは、キツイよな」

的な言葉を残していたが、プロレスの光と影を誰よりも知る武藤が言うからこそ、その言葉は胸に突き刺さる。

ここまでしても、マサは勝てなかった──それがすべてだった。

北宮は決して腐らず、ここ数年、どんな不遇も背負ってリングに立ち続けた。

団体を支え、批判を受け、表舞台から外れても、再び這い上がってきた男だ。

だが、今回も勝てず、出戻りの、いいタイミングでしか大会に参戦しないKENTAから王座を奪えなかった。

そして、入れ替わるようにして、試合中からNXT帰りの稲村愛輝が姿を現した。

英語交じりのルー的なマイクでKENTAに挑戦表明!

会場の視線は一瞬で稲村に集中し、マサの敗北は過去の出来事のように飲み込まれていった。

もしマサが勝っていれば、ヒールとして稲村の挑戦を受ける展開も見たかった。

世代交代のドラマが描けたかもしれないのだが、9度目の挑戦も夢叶わず、GHCのベルトは再び遠のいた。

入場時、ゲスト解説に来ていた古舘伊知郎に罵声を浴びせたマサ北宮。

あの瞬間は確かに“マサ斎藤の弟子”としての魂が見えたし、古舘が実況席で「流れが変わるのではないか」の様につぶやいたのが印象的だった。

だが、結果は非情であり、努力と覚悟だけでは届かない現実を、マサはまたも突きつけられた。

一方、同大会では高橋ヒロムとEitaが熱戦を繰り広げ、ヒロムが防衛に成功。

凄い試合だったが、最後に観客の記憶に残ったのは、稲村の凱旋とKENTAの勝利であり、そして“次の展開”への期待なのかもしれない。

リングに上がった稲村の姿は圧巻で、テンガロンハットを被り、かつてのスタン・ハンセンを思わせる風格。

身体の厚み、存在感、そして空気の変え方──北宮の敗北が、稲村の登場によって物語の一幕に変わっていくのがわかった。

マサ北宮の時代は、またも訪れなかったかもしれない。


それでも、ダークな影の中で抗い続ける男は、何度でも立ち上がるのだろう。

稲村の時代が始まるのか、それともKENTA政権が続いていくのか、方舟戦線に要注目だ!!