公開計量日の修羅場
全て無理のない調整で、計量を難なくパスした金竜飛。
一方、スチームサウナのような丹下ジムで減量に励み、細工した秤でようやっとバンタムリミットに到達した矢吹ジョー。
しかしそれでは、公開軽量はパスできず、丹下段平はぶん殴られ血が飛び交う修羅場と化します。
段平としては、これで、ジョーが諦めて観念すると思ったのか、あるいは生命の危機を考えての行動ですが、いつもの?完全に裏目に出ます。
この時、見逃すべきは、段平の流血を見て、取り乱した金の姿でしょう。
韓国での幼少時の戦争体験のトラウマですが、この事実が次の23話の中心となります。
力石徹やカーロス・リベラがいたバンタムに居続けるために、さらなる決死の減量を試みるジョー。
最高温度のサウナに倒れるまで留まり、果ては血を抜いて、ようやくリミットをパスします。
この血を抜く行為…200mlなとで、今思えば献血ですが、乾き切った身体には、余りに危険な行為です。
・・・時を経て、改めて見て、思い出したのがアカギの鷲巣麻雀です。
この時のアカギと鷲巣の血抜きは人に必要な血液を超えて取り合う壮絶な激闘でした。
限界を超えた減量で、あの冷酷なコンピューター金竜飛と闘うことが出来るのでしょうか。