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【あしたのジョー2】第24話 感想 ゴングが鳴った・・・悪魔のリング

あしたのジョー2
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屈服を拒むジョー

矢吹丈はこれまで、力石徹やカーロス・リベラといった強敵たちを相手に、負けるという概念を持たずに戦い続けてきました。

 

勝利を得られない試合があったとしても、燃え上がる魂がジョーの中に存在する限り、負ける、諦めることははありませんでした。

 

しかし、レストランで金竜飛と対面し、彼の壮絶な過去と独自のボクシングスタイルを知ったジョーは、初めて心の奥底で「勝てない」という感情を抱くことになります。

 

金は、ボクシングを「ルールの中での遊びに過ぎない」と冷徹に言い放ちました。

 

その言葉が、ボクシングに全てを捧げ、己の存在を燃やし尽くす覚悟を持つジョーの心に突き刺さります。

 

丹下段平とマンモス西に付き添われ、リングに向かうジョー。

 

その道中、白木葉子が差し出した花束を受け取ることはありませんでした。

普段から葉子に冷たく接するジョーですが、この時ばかりは葉子の恵まれた環境が、戦いを前にしたジョーの内なる葛藤を刺激したのかもしれません。

試合開始のゴングが鳴り響くと同時に、減量の影響で足元がふらつくジョーは、短期決戦で勝機をつかむしかないと判断します。

 

しかし、百戦錬磨の金竜飛は冷静に感情を漏らすことなく、機械のように正確で鋭いパンチを打ち込んでいきます。

 

ジョーは何度もダウンを奪われますが、勝てないと悟りながらも、金に屈服することを拒み続けました。

 

矢吹丈は立ち上がります。何度も、何度でも――その体が限界を迎えてもなお、敗北を受け入れない矢吹丈のその決意は、悲壮なまでに・・・