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【ゴルゴ13】 200巻 感想 亡者と死臭の大地

ゴルゴ13
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亡者と死臭の大地

アフリカーナ国での土地の利権を得たい中国と、政権にいる間は私腹を肥やしたい大統領らが暗躍するストーリー。

 

お互い腹の底では相手を最大限に利用するつもりが、覇権の一端を握る中国の官僚が一枚上手です。

アフリカーナ国民は、中国に自分達の土地を奪われてなるものかと、紛争が各地で頻発。

 

そこにゴルゴ13がゲリラの集団に混じって登場。

この時点で、中国側かアフリカ側のどちらがゴルゴに依頼したかは分からない。

 

実利を邪魔されてなるものかと、ゲリラを力でねじ伏せようと猛毒を持つハエを投入。

次々と鎮圧されていく中、不覚にもゴルゴも猛毒を持つハチに刺されてしまう。

 

更には、危機回避のために、携帯していた血清の瓶も割れてしまう。

そんな中、偶然、ゲリラ勢力の女性と逃げるために行動を共にすることとなる。

女性は、ゴルゴ13が敵である中国人と捉えている。(ゴルゴは作品内では純粋な日本人ではない)

 

しかし、度重なる追手からの襲撃をゴルゴに救ってもらうにつれて、考えが変わってくる。

そして、彼女もまた毒の死が迫るゴルゴの献身的に助けて、ゴルゴ13復活の恩人となる。

 

ゴルゴ13は自分を狙った相手を決して許さず、地球のどこへ逃げようと絶対に探し出し報復する。

初めの標的は大統領だったが、己を狙った中国の官僚もろとも完璧に始末する。

 

ゴルゴ13は恩人である女性に別れ際にこう告げる。

「お前が困った時は、いつでも力になるから呼ぶがいい。」

 

連絡先のメモを渡し、更に、女性に対しこれまでの礼といい、大金を渡す。

去り際に、ゴルゴ13と名前を知った女性は、ようやくゴルゴが中国人でないことを知る。

 

ゴルゴが世話になったとはいえ、自分のメリットになると思えない相手に自身の連絡先を渡すことは極めて異例です。

ちょっと何言ってるか分からない(笑)ぐらいの驚きがあります。

 

それだけ、ゴルゴの毒を抜くためにシャーマンの元へ案内したり、薬草を探すなど献身的な働きをしてくれた女性に感謝しているのでしょう。

 

ゴルゴ13が、別れ際にのこした言葉が物語っています。

ゴルゴ13「やった事への報酬に理屈はいらない。 死ぬなよ。」

奇跡を呼んだ少年

不治の病を持つ少年 グレッグ君が主人公

脳腫瘍である少年の腫瘍は、既に医学的には手に負えない状況であり長くはないと宣告されてしまう。

 

できることとすれば、心の有り様でで腫瘍が消え去る、萎縮する強いイメージを持つことと医者は言う。

そうはいっても相当に難しい課題に悩む中、バードウォッチングをしている時、事件は起こる。

 

グレッグは偶然、依頼前の射撃練習をするゴルゴ13を望遠鏡で遥か遠くから目撃してしまう!

 

遥かに距離がある場所から、標的のコイン通貨の中心を撃ちぬくゴルゴに愕然とするグレッグ。

一瞬、ゴルゴはレンズの方を見ただけに、先ず、間違いなくグレッグに気づいた筈。

 

グレッグもハッとして、クマ対策ではないが(笑)死んだふりをしてやりすごそうとする。

しかし、咄嗟の行動が、功を奏したのか?

それともゴルゴがグレッグを仕事の邪魔ににはならないと踏んだのか九死に一生を得る。

 

しかし、その日からグレッグは寝ても覚めても、いつ自分を始末しにゴルゴが現れるかが気になり過ぎて、自分の深刻な病気のことさえ忘れてしまう。

 

そんな中で、ゴルゴが依頼を遂行し、標的の頭部を撃ちぬく。

グレッグは、いつか自分も額を撃ちぬかれて殺されるんだと、ゴルゴ13に狙撃される悪夢に魘される日々。

 

しかし、待てど暮らせどゴルゴ13がグレッグを狙撃することはなく、グレッグの腫瘍が小さくなっていると医師から説明を受ける!

 

ゴルゴの事を考えている内に病気の事をすっかり忘れており、頭を撃ち抜かれる夢が、腫瘍を撃ち抜くイメージが重なりよい効果をもたらしている様子。

 

その後、数か月が経過し、グレッグの腫瘍は殆ど消えてなくなり、イメージの奇跡が起きる。

ゴルゴ13が自身の全く知らないところで、一人の少年を救ったストーリー。

欧州再生 EU自動車戦争

ゴルゴ13登場の割合が全体の1割程度でもストーリーが進んでいく、ゴルゴあるあるな作品(笑)

 

タイトル通り、EU諸国で自動車販売競走の覇権を握ろうとする各国が各々の思惑で暗躍する。

 

誰もが知るようなあの会社を思わせる企業が多数登場。

世間を逃げわせて日本国内逃亡を図った日〇のCEOも重要な役で登場(笑)

 

しかし日本は、大体、先進国にしてやられるような弱弱しい国として出てくることも多い。

 

フランスやイタリアが経済不況にあえぐ中、ドイツはいたって好調。

ドイツだけが繁栄するのではなく、EU全体の活性化並びに欧州統合という大事業を進めるために各国の政治家や権力者らが動く。

 

色んな思惑が交差する中、自身らの邪魔になる要人を雇入れたスナイパーで排除。

しかし、その反対勢力が世界一のスナイパー・ゴルゴ13に依頼。

 

一度は引退していたイタリアのベテランスナイパーをゴルゴが一発のもとに排除する。

その裏で、そのスナイパーの死を嘆く一人の女性の存在が・・・

 

大層な事を言い、大仕事を成し遂げた大人物も誰も知らない裏では非常に俗的なコトに興じる。

硬軟使い分けることで、大きなストレスをためずに生きていくことが人生の一つの理想。

賢人会議の音頭を取るリーダーは、軟(柔)の部分が行き過ぎていて自らの首を絞めることとなる。

 

200巻をむかえてもゴルゴ13がスナイパーをリタイアすることはなく、世界中のクライアントがゴルゴ13の引退を許さない限り、ゴルゴ13は、己のルールに沿った依頼を受け続けます。

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