第九話:毛毬鬼と矢印鬼
気配を消していた場所を探し出し、鬼舞辻無惨に近い鬼達が炭治郎らを襲撃。
壁をも砕く強烈で高速の毬を投げて攻めてくると、愈史郎の頭部を吹っ飛ばす!
炭治郎は心中で「今までの鬼とは違う強烈な匂いを感じる。強い」
禰豆子には眠っている女性を安全な地下室に連れて行くように指示。
水の呼吸・漆ノ型「雫波紋突き」で突き刺し動きを止めた!かに見えたが、再び毬は動き出す。
愈史郎は鬼だけに、頭部が再生すると、炭治郎も驚くΣ(・ω・ノ)ノ!
毬使いの女は、自らを十二鬼月と名乗る。
珠代が炭治郎に十二鬼月は鬼舞辻直属の配下であると話す。
女は、一度に使える毬を増やすために、腕を六本に増やし、同時に六個の毬を持ち、戦闘力が三倍になる。
打つ手が無い中、愈史郎が視覚を呪符のようなものにして、それが炭治郎のおでこに貼り付ける。
すると、その毬の軌道が赤い矢印として見ることができる。
炭治郎、水の型の乱れ撃ち!
木の上にいる矢印使いの鬼を見つけた禰豆子は、得意の強烈な左右の回し蹴りを叩きこむ。
すると、矢印が消えて、毬は自由自在の動きを失う。
炭治郎は、毬もろとも六本の腕を、参ノ型「流流舞い」で、斬り捨てる!
珠代にこの二人の血が鬼舞辻に近いことを聞き、必ずこの二人の血を取ることを誓う。
愈史郎「珠代様、あいつらを囮にして逃げましょう!」
珠代様は明らかにショックを受ける。
その顔を見るやすぐに言葉を取り消し、愈史郎には珠代様しか見えていない。
禰豆子は矢印使いに連撃を入れるが、鬼は両手のひらに目を持っている。
その眼が閉じると、禰豆子が後方へ吹っ飛んだ。
毬使いは、六本の腕を完全回復。今までの鬼よりも回復がずっと早いと炭治郎は焦る。
炭治郎の所まで吹っ飛ばされた禰豆子。
互いに、相手を変えて戦況を好転させる可能性に賭ける。
間合いを詰めて、隙の糸を見た炭治郎は斬りかかるが、手のひらに映る矢印に邪魔されて近づけない。
矢印が差すあらゆる方向、木々や地面に叩きつけられる。
炭治郎「痛い!かなり痛い!」
これまでの戦いのダメージも含め、我慢強い炭治郎が叫びたくなるほどに強烈な攻撃!
炭治郎は、捌ノ型「滝壺」を発動し、激突を免れる。
矢印を捻じり巻き取れ!
禰豆子は毬使いの毬を躱しながら、攻撃の機会を窺う。
愈史郎は気配と姿を消して、近づき打撃を数発叩きこむ。
しかし、大したダメージは与えられない。
禰豆子は、毬を蹴り返そうとするが、足が毬の威力に負けて破壊されてしまう。
禰豆子は戦線離脱し珠代が治療をするが、すぐに血が止まらず、緊急措置として注射を打つ。
その姿に禰豆子はやさしい母の面影を見る。
矢印は炭治郎に直撃するまで消えないし、また斬ることもできない。
技は隙の糸を起点にして寸分違わずに叩きこまないと、威力が半減してしまう。
攻撃が続く中、腕が矢印にがんじ絡めにされたのを、自らが逆回転することで捻じれを外す!
陸ノ型で、矢印を巻き取り、参ノ型の足運びを使って距離を詰める!
刀が技の応用で二重に重くなったことをものともしない炭治郎。
そして、弐ノ型改「横水車」も発動! 遂に矢印もろとも鬼の首を討ち取る!
次回予告:大正こそこそ噂話
「あの二人の鬼は今日が初対面。炭治郎の所へ来る迄に、お喋りしながら仲良くなったらしい」