権威が落ちていく
この度のカード編成には、正直なところ驚きを隠せません。
5.4福岡どんたくのカード内容が雑すぎて、意図的なのではないかとすら感じてしまいます。
これでは、IWGP実行委員会が存在していてもいなくても、大した進展が見られないように思われます。
後藤洋央紀選手とカラム・ニューマン選手によるIWGP世界ヘビー級選手権ですが、たとえタッグ返上の流れがあったとしても、結局は再びタッグ挑戦に戻ってしまうという展開になっています。
【5月4日(日・祝)福岡大会(2日目)の“全カード”決定!】
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) April 14, 2025
メインはIWGP世界ヘビー級選手権・後藤vsカラム!
セミはIWGP GLOBALヘビー級選手権・上村vs辻!
九州プロレスの筑前&TAJIRIが本隊と電撃合体!
ファンタズモ&ボルチンvsTAKESHITA&X!https://t.co/pXwb8d6REb#njDONTAKU pic.twitter.com/WkRBAHHfNg
このような状況では、ファンクラブ会員や株主の方々であっても、新日本プロレスに対して不信感を抱いてしまうのではないでしょうか。
また、NJCではジェフ・コブ選手も鷹木信悟選手も海野翔太選手に敗れました。
普段であれば、両選手とも敗者にエールを送るタイプですが、今回はその様子も見られず、納得していないように感じました。
とはいえ、鷹木と海野のシングルも福岡2大会の中で、組まれただけにもう絶対にザ・ドラゴンは是が非でも負けられないでしょう。
【5月3日 (土・祝) 福岡2連戦初日大会の“全カード”が決定!】
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) April 14, 2025
メインは“ドッグパウンドケージマッチ”BC WAR DOGSとH.O.Tが10人タッグで激突!
セミは海野と鷹木が『NJC』の再戦!
棚橋は“ファイナルロード〜縁(えにし)”でザックと対決!https://t.co/PCe9aBJ47U#njDONTAKU pic.twitter.com/3oPkqSRdqe
後藤選手が海野選手を指名し、アメリカでの挑戦が実現しましたが、勝てると思っていたのは海野選手本人だけだったのではないでしょうか。
せっかくの初戴冠が日本ではなく海外で行われるというのも、誰が見ても違和感を覚える展開です。
さらに、ここにきてタッグ王者となったコブ選手が退団し、目立った実績のないカラム選手が挑戦者となるというのは、到底納得できません。
勝敗の見えているタイトルマッチに、どれほどの興奮を感じられるでしょうか。
加えて、カードの出し惜しみが過ぎるのも気になります。
本来であれば、ゲイブ・キッド選手が挑戦してもいいし、NJC準決勝まで進んだ鷹木信悟選手やザック・セイバーJr.選手の起用でも良いのではないかと思います。
【新日本】辻陽太 GLOBAL王座とIWGP世界ヘビーの〝価値逆転〟予告「おかしなことが多いんですよ」|東スポWEB #njpwhttps://t.co/gq1PEqHcP1
— 東スポ プロレス格闘技担当 (@tospo_battle) April 14, 2025
IWGPグローバル王者 辻陽太が言うように、一体どちらが最高峰なのか、どちらのカードをファンが見て、盛り上がるのでしょうか。
福岡のファンの方々が気の毒に感じられます。
しかし、会場が満員になればそれが「正解」ということになるのでしょうし、逆に空席が目立つようであれば、やはり「間違い」だったということになるのだと思います。
ファン不在のカード編成にいったいどうしてしまったのでしょうか……新日本プロレス。