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【GREAT MUTA FINAL】グレートムタ 我がココロの名勝負 特選5試合!!

武藤敬司
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世界のグレートムタファイナル

ビッグマッチを中心に魔界からリングに舞い戻るグレートムタが2023.1.22横浜アリーナで最後の試合を迎える。

そこで特に記憶に焼き付いているグレートムタの5試合を時系列に選んでみた。

1992年12月14日 大阪府立体育会館 新日本プロレス

グレートムタvs馳浩

馳との一戦は、初対決となるムタが馳を血だるまにし、担架に乗せたムーンサルトプレスの一戦が特に有名ですが、この試合の方が強く印象に残っている。

この試合では、逆にムタが大流血に追い込まれるなど、当時はプロレス一本だった馳浩が躍動。

ムタの流血に驚いたこと、赤では無く、青いパンタロンのムタというのも斬新だった。

この頃のムタ(武藤)は、まだ膝的にもスープレックス出来たので(笑)高速のドラゴンスープレックスも素晴らしかった。

 1993年1月4日 東京ドーム NWA世界&IWGP両ヘビー級選手権試合

蝶野正洋 VS グレート・ムタ

この試合は、ムタ史上、最も武藤敬司とグレートムタのファイトスタイルが融合された名勝負だった気がする。

白いムタとして登場、いつもの魔界殺法だけでなく、グラウンドでの攻防や武藤敬司のムーブも随所に見せ、ここぞのフランケンシュタイナーも繰り出す。

ムタがこうしたファイトを見せたのは、やはり米国時代に何度も挑戦するも手が届かなかったNWA世界ヘビー級を必ず奪う!という気持ちが強かった気がする。

何せ、武藤敬司よりも先にムタとしてIWGPヘビー級王座を長州力から奪取した時は、試合後のリング上で消火器を大噴射し、リング上を白煙一色にするという・・・

権威も何もあったもんじゃない(笑)魔界ワールド全開だった。

 

2000年5月5日 福岡ドーム IWGPヘビー級選手権

 パワーウォリアーvsグレートムタ

この試合は今やプロレス界から抹消された感のある佐々木健介がもう一つの顔であるパワーウォリアーとしてグレートムタと一騎打ち。

ペイントレスラー対決以上に、セコンド(というかタッグパートナー)に北斗晶が付いた状況が斬新だった。

しかも、ムタが松葉杖でパワーを襲撃し、返す刀で北斗に攻撃すると、得意のノーザンライトボムで逆襲するなどデンジャラスクイーン振りを遺憾なく発揮!

その時、エプロン横で倒れていたパワーの情けない姿が記憶にあったりする(笑)

 

1994年5月1日 福岡ドーム INOKI FINAL COUNT DOWN 1st 新日本プロレス

アントニオ猪木vsグレートムタ

グレートムタの試合の中で、世間一般的にも一番有名な試合は間違いなくこの試合でしょう。

闘魂の世界観を、ムタの魔界ワールドが打ち消した!と言われる試合であり、カウントがアップ?したとも言われている(笑)記念すべき猪木ファイナルカウントダウンの一発目の試合。

あの猪木に毒霧を浴びせて、終始試合のペースを握り、最後はスペースローリングエルボー(懐かしいい!)をかわし、刹那の魔性のスリーパーで猪木が辛勝。

猪木の試合後の絶叫からしても、魔性と魔界の世界観対決では、五分かムタが勝ったとも言える20分を超える名勝負。

 

2023年1月1日 日本武道館 NOAH

グレートムタvs中邑真輔(SHINSUKE NAKAMURA)

最も最新で細部まで記憶に残っており、WWEが世界のムタの餞に中邑真輔を送り出してくれた超プレミアムマッチ!

猪木の闘魂をも吞み込んだと言われるムタの魔界的世界観に、毒霧を接吻で封じた中邑真輔のイヤァオな世界観が負けなかったメモリアルバウト。

元旦からプロレスファンがビッグなお年玉と初夢を見たような凄すぎるカードだった。

・・・そして、グレートムタのラストエピソード、ファイナルマッチが2023.01.23 横浜アリーナで行われる。

横アリとムタの試合と言えば、引田天功のイリュージョンに入場した対藤波辰爾戦。

膝にリングの組み立て時に使用する鉄製のスパナを仕込んでダイビングニ―を喰らわせた橋本真也戦等、稀有な作品を残した場所でもある。

 

ザ・グレートムタの現世で最後となる試合は一体、どんな結末となるのだろうか?

現地に出向いて、魔界に還るグレートムタの最後の協奏曲を見届けたい。