幾つになっても感動を残せることを証明
年間最高試合賞(ベストバウト)に、2月12日の日本武道館大会で行われたGHCヘビー級選手権、潮崎豪対武藤敬司が選ばれます。
武藤敬司は、東スポMVPの最終選考も鷹木信悟と争っただけに2021年の大活躍がNOAH内だけでなく、プロレス界全体に波及していたことが顕著に分かります。
この試合は、勝敗の結果がどうなるのかが本当に分からなかったし、封印した筈のムーンサルトプレスの体勢に入る飛ぶのか否かの逡巡も、後に語られる名シーンとして強烈に記憶に残ってます。
しかし、名著「さよなら、ムーンサルトプレス」という本を上梓しているのに、さいたまスーパーアリーナでの丸藤正道とのGHC王座戦で、月面水爆を出してしまう辺り、武藤の目立とう精神とファンの想像の上をいくスピリットには驚かされました。
タイトルマッチで潮崎豪が勝利していたら、おそらくベストバウト受賞は無かったでしょう。
素晴らしい名勝負に変わりはなかったにせよ、武藤敬司が往年の動きではないにしても、ボロボロになっても勝負を捨てず、起死回生のフランケンシュタイナーで逆転勝利したからこそ感動の作品になったと思うのです。
【プロレス大賞】ベストバウトは2月の武藤敬司 VS 潮崎豪「プロレスは体力や若さだけじゃない…アートなんだ」 #プロレス大賞 #武藤敬司 #noah_ghc https://t.co/qJqEXzGSPG
— 東スポ プロレス格闘技担当 (@tospo_battle) December 13, 2021
武藤敬司のベストバウト受賞は、2011年の小橋建太と組んで、矢野通&飯塚高史と日本武道館での試合以来、10年振りです。
プロレスへのLOVEとたゆまぬ努力がこの結果を生んだわけであり、いくつになっても情熱は終わらないということを武藤敬司は近~同世代、更に上の世代にも示してくれました。
対戦相手の潮崎豪も、昨年の殊勲賞に続き、賞は違えど連続受賞というのは、新日本プロレスの受賞者が多い中で素晴らしいことであり、ここでもNOAHの大躍進が分かります。
ドラゴンゲート出身者として初受賞であり、ここ最近の内藤哲也・オカダカズチカ・棚橋弘至の中に割って入った鷹木信悟のMVPも素晴らしい。
MVPと年間最高試合を分け合った団体同士が対抗戦をするのだから、1.8横浜アリーナ大会が盛り上がらない訳がないし、プロレスのお年玉を期待度MAXで待ちましょう!