ジョーが泪橋に帰ってきた
ジョーが丹下段平倶楽部に帰ってきたことは、瞬く間にチビ連全員に伝わる。
ジョーにとってサチやとん吉と遊んでるときが一番リラックスしているようだ。
ジョーが帰ってきたのは素直にうれしい段平や西だが、一度リング上で人を殺めてしまったボクサーが立ち直るのは容易ではない。
まして、ジョーにとって力石徹は存在の全てだっただけに、またいなくなってしまうのではないか?
二人の心は休まらない。
力石に誓う
ジョーは力石の墓にたくさんの水をかける。
「もう減量の心配はいらねぇからたくさん飲めや・・・」
そして、力石の墓前で誓う。
「俺は吹っ切るぜ。力石。もう一度、ボクシングをやるぜ」
帰り際に、同じく墓参りにきた白木葉子に遭遇するが、いつものように尖った態度になってしまうジョー。
この二人が普通に笑って話し合うことは、ほとんどないままに時が過ぎていく。
ジョーが復活を宣言
ジムに帰り、段平と西に再びボクシングを始めることを宣言。
「おっつぁん、俺の再起戦を組んでくれや」
ジョーの申し出に半信半疑の二人だが、ジョーのやる気を見て、自然と笑顔になる二人。
白木ボクシングジムをクローズするつもりでいた叔父に待ったをかける葉子。
叔父に、ジョーが再起戦を行うことを伝える。
のり(紀)ちゃんも、ジョーに会えると美味しいものを作ってあげようとジムに駆け付ける。
しかし、ジョーは軽い挨拶をしただけで、ロードワークに出ていってしまう。
のりちゃんの気持ちも全く分からない訳もないのに、相変わらず素っ気ないジョー。
西とのスパーから再起第1戦
ジョーの復活を聞きつけて、分野(記者)がこぞってジムに集まりスクープを狙う。
ジョーのたっての希望で西とスパーリング開始。
「西、お前まだ隠れてうどん食ってんじゃねぇか?」と西を挑発。
激怒したマンモス西は、ありったけのパンチでジョーをダウンさせる。
西から本気のパンチをもらうことでこれまでの禊としたジョー。
そのあとは、怒涛の反撃で、地獄のボディブローで西を圧倒。
階級の差など、ジョーにはない。
そして、世間も注目の復帰第1戦。
「強打者というからパンチを受けてみりゃ大したことねぇな」と反撃開始。
両手ぶらり戦法からのボディブローのラッシュで見事1ラウンド ノックアウト勝利を飾る。
「見たかぁ、西。ジョーはどえらいボクサーになるぞ!!」
放送日:1980年10月13日 視聴率:16.3パーセント