内藤哲也の欠場によって生まれたスペシャルシングルマッチ!
10.7 広島 KENTA 対 高橋ヒロム
KENTAはここまでのG1の成績は、4勝2敗(不戦勝含む)と好成績を上げて、1敗のザックとの直接対決を残しているので、この試合に勝てば、決勝進出も充分にあります。
一方、高橋ヒロムは、長期欠場から復帰し、メットライフドームで必勝を期した、ロビー・イーグルスとのIWGPジュニア選手権によもやの敗退。
その後、G1CLIMAX31のロングシリーズに入ったため試合をするレスラーとしては、全く出番の無い状態となります。
しかし、内藤哲也の負傷欠場によって組まれた、内藤のホーム・広島での対KENTA戦は非常に興味深いスペシャルシングルです。
決して、内藤の代わりをするわけじゃない、出来る訳が無いし、”俺は俺を見せる” ヒロムの闘い。
NOAHジュニアを築いたKENTA、新日ジュニア構築中のヒロム。
開始直後、ヒロムはいきなりのショットガン・ドロップキックを発射。
体格では、殆ど変わらない両者だけに、ヒロムの体格、パワー負けは先ずないでしょう。
しかし、KENTAの真っ向勝負も、のらりくらり戦法も出来る、キャリアが成せる硬軟織り交ぜた試合運びは絶妙です。
イスを使ったり、レフェリーを盾にしたり、そしてこのG1では、ローブローを炸裂させる等、決して褒められるものではないですが、プロレスをKENTAは最大限に使ってます。
そして、フィニッシュは敢えて、試合の流れもあったと思いますが、KENTAは、go2sleepではなく、ヒロムを金具剥きだしのコーナーに叩きつけて、一気に丸め込んで3カウントを奪取 (19分01秒)
go2sleepを叩きこむのもKENTAであり、丸め込みで相手の勢いを削ぐのも現在のKENTAの闘い方。
KENTA「これが”KENTA2021” 何か文句ある? 誰にも文句言わせねえよ」
ヒロムは非常に悔しがり、情けない、弱いと繰り返すも、この19分01秒は非常に濃い、まだまだこの先が見える試合だったのは間違いありません。
何故なら、KENTA自身が言ってます。
“高橋ヒロム 面白れぇじゃねぇか。これからまだまだやってやるよ”