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【鉄血のオルフェンズ】感想 少年たちの野望と絶望を描くガンダム!!

ガンダム
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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ

2015年10月~2017年4月放送(第1期/2期)全50話

 

鉄血のオルフェンズは、ヒューマンデブリと言われる人間と扱われない少年達が主人公の作品。

 

己の未来の居場所を自分たちで闘って奪いとり、成り上がっていくストーリー。

 

このガンダムらしくないガンダムですが、見応えある作品です。

第1期 鉄華団結成

鉄華団の前身であるCGCは少年兵を危険な任務ばかりを請け負わせ、使い捨てのように扱っている。

 

それを我慢できない、後の鉄華団団長、オルガ・イツカと三日月オーガスが中心となり、CGCの大人連中を追い出す。

 

そして、彼ら少年らがまともな生活が出来るような会社にするために鉄華団を結成。

 

そして、革命の乙女と言われる、クーデリア・藍那・バーンスタイン(長すぎなフルネーム)

 

クーデリアを火星から、彼女を地球へ送り届けることが、鉄華団の初任務となる。

 

その道中、オルガが後に兄貴と呼ぶことになるテイワズの幹部・名瀬との出会い。

 

時には敵として、時には味方となる因縁の相手、ギャラルホルンの追撃をかわしながら地球に到達する。

第2期 鉄華団の岐路

鉄華団を更に大きくするために、ギャラルホルンの革命の一端を担うことになる。

 

オルガは、マクギリス・ファリド派閥と手を組む危険な賭けに出る。

 

手を組んだ後、厄災戦時の巨大モビルアーマーが出現し、事態は急変。

 

始めたマクギリス陣営が戦況を有利に動かしていたが、徐々に劣勢となっていく。

 

圧倒的戦力を有すギャラルホルンとの最終決戦の最中、次々と仲間が散っていく。

 

鉄華団はどんな最期を迎え、散っていくのか・・・

 

個人的には、今までのガンダムとは違う、エピローグを迎える作品と捉えています。

次々に主要人物が…

オルフェンズには、アムロやカミーユやバナージといった絶対的な主人公がいません。

 

代わりにほぼ同格と言える主役級の人物が3人います。

 

しかし、ストーリー上で、その3人全員が死んでしまう。

 

そして、それ以外にも、味方側の主要人物もかなり戦死します。

 

ゼータガンダムでカミーユが精神崩壊して、戦線離脱したことはあっても死んではいません。

 

主役・鉄華団/三日月・オーガス

彼は口数は少ないが、オルガの言うことには忠実で、命令が何であれオルガの命令なら必ず実行する。

 

三日月が搭乗したガンダム・バルバトスルプスレクス(最終形態)

 

バルバトスは悪魔の様な強さで、敵を心の底から恐怖を植え付けます

 

三日月は、最終話で多勢無勢のギャラルホルンの軍勢を前に戦死します。

 

その最期の命令もオルガ・イツカの命令でした・・・

 

鉄火団団長/オルガ・イツカ

ストーリーの上でも実質的には彼が主役ともいえます。

 

団長として、見事な統率力で団員をまとめ上げ、鉄華団を大きくしていく。

 

オルガは、最終話目前で、鉄華団を敵視するグループの銃撃から、仲間を守り死にます。

 

ギャラルホルン監査局/マクギリス・ファリド

彼は、鉄華団の味方ではあるが、シャア・アズナブルのような存在で、野心と憎しみの権化です。

 

自らの理想を成就するために、腐敗したギャラルホルンに粛正し、革命を起こす。

 

しかし、ギャラルホルン本隊の圧倒的な戦力の前に革命は失敗。

 

最期、自身が利用し切り捨てたかつての友である、ガエリオ・ボードウィンに討ち取られる。

 

他にも、三日月と共に常に最前線で戦い続けたガチムチのいい奴(笑) で漢の明弘・アルトランド。

 

明弘は、最終話でお坊ちゃんのイオク・クジャンを道連れに戦死します。

 

第1期の終盤で、オルガの右腕であったビスケット・グリフォン。

 

第2期の終盤で、ムードメーカーでもあった、ノルバ・シノも戦死。

 

とにかく、仲間が死ぬ必要のない儚い命が次々とパッと咲いては散っていきました。

 

次々に散っていく生命の中も、オルガ・イツカの死に様は衝撃でした。

 

オルガ「お前ら何があっても止まるんじゃねぇぞ」と鉄華団に捧げた人生

 

オルガの生き様が、NHKの全ガンダム大投票のキャラ部門の総合ランキングで第3位となる快挙!

 

平成のスタンダード・ガンダムと言われるガンダムSEED の主人公、キラ・ヤマト。

 

ガンダムダブルオーの主人公、刹那・F・セイエイらを抑えての堂々の第3位獲得です。

オルフェンズ 新しい結末

ガンダムシリーズ、よく戦争に善も悪もないと言います。

 

とは言っても、アムロ・レイは3シリーズに出ていますが、ジオン軍に負けたことはない。

 

ジュドー・アーシタもバナージ・リンクスもネオジオンや袖付きに勝利。

 

しかし、鉄華団は、ギャラルホルンに惨敗します。

 

鉄華団はマクギリスと手を組んで最後の戦いに臨みます。

 

しかし、ラスタル・エリオン率いるギャラルホルン本体の大規模な戦力・艦隊の前に敗北。

 

鉄華団は錦の御旗を振る側を見誤る。

 

オルガ・イツカは共倒れとなる前に、マクギリスと袂を分かち、ラスタル・エリオンに降伏を申し出る。

 

しかし、見せしめのために鉄華団を潰すと却下されてしまう。

 

生き残るための最後の手段として、全滅覚悟で火星を脱出し地球に向かう。

 

なんとか、地球で生き残った団員らは鉄華団を解散。

 

今までの身分を捨てて、生きていきます。

一騎当千 バルバトス

ガンダムシリーズは、機動武闘伝・Gガンダム以降、複数ガンダム制を敷いています。

 

しかし、オルフェンズでは、ガンダム・バルバトスの圧倒的強さだけが際立ちます。

 

バルバトスが戦場に駆け付けた時の安心感、絶対感はRX78-2 ファーストガンダムを彷彿させます。

これまでの、ガンダムの常識を多分に破った作品であり、鉄血のオルフェンズは新しいガンダムヒストリーを生み出した作品だと思います。

 

in English

Mobile Suit Gundam: Iron-Blooded Orphans

Aired from October 2015 to April 2017 (Seasons 1 and 2), totaling 50 episodes.

 

Iron-Blooded Orphans tells the story of young boys treated as disposable tools, known as Human Debris, who fight to carve out their own place in the world and rise to power.

 

This Gundam series, unlike others, focuses heavily on politics, discussing topics such as mobile suits and weapon development.

 

In comparison to recent series like SEED or Iron-Blooded Orphans, it feels more akin to OO (Double-O).

 

Season 1: Formation of Tekkadan

The predecessor of Tekkadan, CGS, mistreats child soldiers, using them for dangerous missions and treating them as expendable.

 

Unable to tolerate this, Orga Itsuka and Mikazuki Augus take action, expelling the adults from CGS. They then form Tekkadan to create a company where these children can lead decent lives.

 

Their first mission as Tekkadan is to escort Kudelia Aina Bernstein, also known as the Maiden of Revolution, from Mars to Earth. Along the way, they encounter Naze Turbine, a Teiwaz executive who later becomes a mentor to Orga.

 

Season 2: Crossroads of Tekkadan

To further expand Tekkadan, they become involved in the Gjallarhorn revolution. Orga forms an alliance with McGillis Fareed’s faction, leading to a risky gamble. However, the appearance of a massive Mobile Armor during the calamity war changes the situation dramatically.

 

Despite initially gaining the upper hand, McGillis’s faction gradually loses ground.

 

During the final battle against the overwhelming might of Gjallarhorn, Tekkadan loses many comrades. The series explores the fate of Tekkadan and its members as they face their demise.

 

Unlike previous Gundam series with absolute protagonists like Amuro, Camille, or Banagher, Iron-Blooded Orphans features three almost equal protagonists. However, all three meet tragic ends during the story.

 

Orga Itsuka, the leader of Tekkadan, commands respect and loyalty from his comrades. His final order is given under Orga Itsuka’s command.

 

The series’ true protagonist, Orga, displays remarkable leadership, guiding Tekkadan and its members. He dies protecting his comrades from an ambush.

 

McGillis Fareed, an ally of Tekkadan, is a complex character driven by ambition and hatred.

 

Despite his attempts to reform Gjallarhorn, his revolution fails, and he is ultimately killed by his former friend, Gaelio Bauduin.

 

Other notable deaths include Akihiro Altland, Biscuit Griffon, and Norba Shino, who all perish in combat.

 

Overall, Iron-Blooded Orphans presents a different kind of Gundam story, with a more tragic and realistic tone.

 

It challenges the conventions of the Gundam universe and explores themes of sacrifice, loyalty, and the consequences of war.

 

The series concludes with Tekkadan’s defeat at the hands of Gjallarhorn, forcing the survivors to disband and start anew on Earth.

 

Despite their losses, the legacy of Tekkadan lives on as a symbol of hope and resilience.