飛鳥拳の本気を罵られる謂れはない
ヒグマとの対決は、終盤戦に、警官隊が乱入し無効試合(決闘)となってしまう。
その”手際の良さ”から、八百長だ、出来レースだと世間や、いつもの加藤七段が罵詈雑言を飛鳥に浴びせる。
その批判に晒される中、飛鳥拳ははらわたが煮え切り替えるも、何とか耐えるが、若く愛弟子の有明省吾はとてもじゃないが耐えきれず、悔しく、先生の無念を晴らしたい気持ちで充満している。
そして、運悪く、加藤七段の門下生に出くわし、飛鳥拳の悪口を吹聴する輩に耐え切れず、1体多にも関わらず、有明は余裕で打ち倒すも、刑務所に留置されてしまう。
有明省吾「やってしまった・・・また、やってしまった・・・」
私闘を師匠・飛鳥拳から頑なに禁じられていたにもかかわらず、その師を想う純粋な気持ちから禁を破った事、更にこの先も批判を受け続けるであろう飛鳥拳を見てられない。
それらの思いからか、血文字で、飛鳥拳との決別の意志を記し、何と脱獄してしまう!!
何とも、予想だにしないストーリーが目のまえで展開される。
批判しかできないエセ(似非)空手
加藤七段の洗武館道場に迷惑をかけた詫びに飛鳥拳は訪れる。
相も変わらず、加藤は批判を繰り返すだけで、飛鳥拳の強さを否定しようと、門下生に組手すらやらせない体たらく。
批判するなら、実力行使も試せばいいのに、上からものを言うだけの権力主義しかできない加藤。
見ているこっちまで腹立たしくなっている。
飛鳥拳が詫びた後、有明が加藤の道場に単独で乗り込み、門下生を余裕で倒し、飛鳥空手の神髄を見せる。
巨人の星の星飛雄馬を思わせる風貌と情熱を持つ有明省吾がこれほど、ストーリーのキーパーソンになるとは思っていませんでした。
破門を告げた有明省吾は一体どこへ向かい、飛鳥拳は有明省吾に何を伝えるのか?