レインメーカー復権で幕を閉じたG1CLIMAXに新たな火種が勃発
10.21 日本武道館 優勝決定戦・オカダカズチカ対飯伏幸太
飯伏幸太のフェニックス・スプラッシュ失敗により右肩脱臼。
以後、試合継続不可能となり、オカダカズチカが3度目の優勝を飾る。
しかし、試合をした選手同士は勿論、ファンにしても、後味の悪い結果となってしまいます。
試合に怪我は付き物とはいえ、飯伏も久々に大物手を出した結果とはいえ・・・もし、オカダが技を受けて、キックアウトしていたら、あの結果にはなっていなかったでしょう。
プロレスには相手の技を受ける美学が存在します。
ムーンサルトや、ハイフライフロー等の空中殺法は正にその類とも言えるし、受けた上で返すのも強さの証です。
避けたオカダが悪いとも言えませんが、二人の試合がG1の歴史を彩る名勝負になることは必至だっただけに残念です。
只、別の意味では、アクシデントという部分ではG1ヒストリー31年間の中でも真っ先に思いだされる様な気がするし、オカダ自身も話します。
オカダカズチカ
・・・僕がポジティブでいないと、飯伏さんこそ悔しいと思いますし、僕は凄いポジティブにある意味「G1 CLIMAX」の歴史というか、伝説を残したんじゃないかなと思いますので、僕は優勝したから言えるのかもしれないですけど、いい「G1 CLIMAX」になったんじゃないかなと思います。
出典引用:新日本プロレス公式サイト
オカダ自身も言ってますが勝ったから言えることで、飯伏自身は悔しさと申し訳なさで一晩中泣いたと明かしてます。
アントニオ猪木・舌出し失神 KOを彷彿させるような衝撃的な結末
今回の優勝決定戦は、後世に於いて名勝負で語られることは先ずないでしょう。
凡戦という訳でも決してないし、となるとやはりアクシデント、事件に近いような感覚です。
誰もが大注目する試合であり、決勝戦という意味合いで言えば、アントニオ猪木が世界統一を目指し、開催した第1回 IWGP決勝リーグ戦の決勝戦。
アントニオ猪木 vs ハルク・ホーガン戦の様な誰もが全く予期しなかった結末(アクシデント)を思い出しました。
あの試合で猪木はエプロンサイドでホーガンのアックスボンバーをモロに喰らい、レスラー勢がリングに上げるも、再び”燃える闘魂”は起き上がることはなく、舌出し失神 KOでホーガンが初代 IWGP王者となります。
私は、この試合でチアノーゼという言葉を憶えます。
奇しくも、オカダは封印された”4代目 IWGPヘビー級ベルト”を持つことで、もう一度、飯伏幸太と闘うときの権利証、通行手形の様なものにしたいと言ってます。
しかし、それではIWGPヘビーとインターコンチを統一後、IWGP世界ヘビーを必死に盛り上げ、守ってきた鷹木信悟としても思う所は物凄くあるでしょう。
G1から一夜明けて、いや優勝決定戦のその日から、IWGPの在り方、1.4東京ドームへ向けての闘いが始まりました!