猛牛を貫いた天山広吉
天山が、猛牛で在り続けるために・・
汗と痛みと、泥臭さを背負いながら――それでも天山広吉は、リングに立ち続けた。
第三世代。
その言葉で括られる男たちの中で、最初に圧倒的なインパクトを放ったのは、間違いなく天山広吉だった。
海外武者修行から帰還し、巨大化した肉体でトップ選手たちを次々となぎ倒していった“天山旋風”。
あの勢いを、あの熱狂を、忘れられるファンはいない。
破壊王・橋本真也の爆殺シューターを真正面から受け止める。
リキラリアットから逃げない。
倒れても、また立ち上がる。
その姿は、技巧派でもエリートでもない、“闘う男”そのものだった。
だが、天山の物語は、美談だけでは終わらない。
IWGPヘビー級&三冠ヘビー級、歴史的ダブルタイトル戦。
会場にいた者だけが知る、終盤のスタミナ切れ。
あと一歩届かなかった現実。
歓声と同じだけ、悔しさも背負ってきた。
【新日本】天山広吉が8・15両国で引退 ラストマッチへ盟友・小島とのシングル希望https://t.co/LSQr50CI9Y#njpw pic.twitter.com/l2nE4FFPwR
— プロレス/格闘技DX編集部 (@PKDX) May 11, 2026
爪楊枝を刺し、パチンコを愛し、誰よりも“いい人”。
スマートでも、スタイリッシュでもない。
それでも、天山は最後まで“天山カット”を貫いた。
格好つけない。
でも、誰より格好良かった。
蝶野との蝶天タッグ。
G1 CLIMAX三度の優勝。
積み重ねた実績は、文句なしのレジェンド級だ。
その一方で、中邑真輔にIWGPヘビー級王座を献上。
長く破られなかった史上最年少戴冠を許した“大ポカ”もまた、天山らしい。
完璧じゃない。
だからこそ、人は天山広吉に心を重ねた。
そして2026年。
棚橋弘至、7月引退の4代目タイガーマスクに続き、天山広吉もリングを去る。
動かない身体で、金を取ってはいけない。
それはレスラーとしての矜持であり、天山が最後に選んだ“責任”だった。
モンゴリアン・チョップ。
TTD。
アナコンダバイス。
リングに刻んだ技と魂は、これからも消えない。
【新日本】天山広吉が8月15日両国大会で引退 新日本一筋36年の猛牛「最後にエキシビションでも試合できれば」|東スポWEB https://t.co/l51sUT7c5l
— 岡本佑介@東京スポーツ新聞社 (@okamotospo) May 11, 2026
8月15日、両国国技館。
そのラストマッチの相手として、多くのファンが願うのは――テンコジとして時代を駆け抜けた盟友、小島聡。
無理はしてほしくない。
それでも、最後の最後まで見届けたい。
“猛牛”天山広吉、最後の闘いに要注目!!

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