ロスで療養中のはずのカーロス・リベラが・・・
無冠の帝王 カーロス・リベラ戦から2カ月が経過するも、もはや日本のジムで死神ジョーと試合をしたい選手は見当たらず、丹下段平のマネジメントでは試合が決められず。
ジョーに内密に、白木ジム会長・白木葉子のビジネスでようやく対戦相手が決まる。
東洋太平洋第5位・タイ国出身のウスマン・ソムキット
しかし、段平の浮かれ具合と、段平のビジネス力を知るだけに、葉子の力だと知りつつも甘んじて試合に承諾するジョー。
しかし、ふと目にしたボクシング雑誌の記事を読んで居ても立っても居られなくなる。
それは、ロサンゼルスの病院で療養中のカーロス・リベラが記憶喪失になってしまうというショッキングな記事であった。
ジョーは、困った時の神頼みではないが、白木葉子にパスポートや飛行機の手配を頼むも、ジョーの行動を見て、先に動いていた葉子はジョーに告げる。
記憶喪失になったにも関わらず、病院を抜け出し、現在、カーロスは行方不明になってしまっている。
もしかしたら、微かな記憶を頼りに故郷・ベネズエラに帰っているかもしれないと・・
それを聞いたジョーは、オレが行ったところで見つけるのは不可能とおそらく判断し、とりあえず?試合に集中する。
ジョーは、強く反発するも試合後の復帰戦も、今回にしても葉子がいなければ試合自体、いつまでも出来なかったかもしれない。
葉子には、感謝はすれど、自分が手のひらで動かされているような思いもどこかにあって、反発しているのかもしれない。
ジョーの必殺ラッシュに相手は場外KO!?
下馬評ではソムキット有利の声も高い中、試合のゴングが鳴る。
しかし、矢吹丈は試合開始直後からパンチのラッシュ、猛攻に出る!
公開スパーでは二人を相手にタフさを見せたソムキットだけに、解説者は無謀のラッシュというも、ジョーの強烈なパンチの嵐に、ソムキットはコーナーに詰められて棒立ち状態。
最後は、場外迄ソムキットが飛んでいく程の、強烈な左ストレートで僅か1R 1分06秒の壮絶 KO!
ジョー「東洋の5位辺りにダラダラ時間を掛けてちゃ、申し訳ねぇと思ったんだ。あのカーロス・リベラによ・・・」
本放送1981年1月19日 視聴率:9.0%