矢吹丈 野獣を取り戻し完全復活
必殺のクロスカウンターを決めて、カーロス・リベラを本気にさせたジョー。
再び、おう吐し始めるが、久々に本気を出したカーロスは構わずジョーにパンチを打ち込む。
強烈なパンチを受け続けることで、ジョーは少年院の養豚場で受けた力石のとてつもないパンチの威力を思い出す。
そして、カーロスにガムシャラにパンチを打ち続けているうちに、次第におう吐しなくなる。
ずっと、苦しんできた矢吹丈を見てきただけにこんなにハツラツしたジョーを見れることが嬉しい。
マネージャーのロバートも、丹下段平も止めに入るが二人の野獣の衝突はもう止まらない。
ロバート「ノー、カーロス! ストップ、カーロス」
業を煮やしたカーロスは、高等反則テクの強烈なパンチ with エルボーをジョーに叩き込む!
ここで、ようやく両セコンドが二人を抑え込む。
カーロス・リベラも矢吹丈もまだまだやり足りないように見えるが、ジョーにとってはおう吐が無くなり、本来のボクシングを取り戻す大きなスパーリングとなる。
ジョーの復活を間近で見た白木葉子は、一人静かに微笑する。
カーロス・リベラ、本当の実力を満天下に披露
これまで強すぎがるが故に、実力をひた隠しにしてきたカーロス・リベラ。
葉子と契約した日本最後の試合、タイガー尾崎の試合で1ラウンドでのKOを宣言!
しかし、1ラウンドどころか、アッパーカット with エルボー の1発、僅か17秒でタイガーを沈める。
確かに、あんな破壊力のあるパンチに、強烈な反則のおまけまで付いていたらジョー以外は立ち上がれる訳はありません。
メキシコに帰国後、待ちわびていた王者との世界タイトルマッチが決まったにも関わらずカーロス・リベラは自分の昂る気持ちを抑えられない。
試合後のインタビューでネクストマッチにジョーと闘いたいと宣言してしまう。
一心同体で歩んできたロバートの制止を振り切ってでも、荒ぶる気持ちを止められない無冠の帝王、カーロス・リベラの行動に、ジョーも驚きを隠せない。
本放送:1980年12月8日 視聴率:9.6%