真のBULLET CLUBはどっちだ
内藤哲也選手の新日本プロレス退団という一大ニュースが大きな話題をさらい、それに隠れるように注目度がやや低くなってしまっているのが、BULLET CLUBを巡る内部抗争である。
しかし、間違いなくこの抗争は、今後の新日本プロレスの勢力図を大きく塗り替える可能性を秘めた重大な闘いである。
この抗争の舞台となるのは、5月3日に福岡国際センターで開催される「レスリングどんたく2025」。
ここで行われるのが、“5vs5ドッグパウンドケージマッチ”だ。
BULLET CLUB WARDOGSとHOUSE OF TORTURE、両派閥が5人ずつの精鋭を揃えて、鉄の檻の中で決着をつける。
現在、BULLET CLUBは大きく二つの系譜に分かれている。
一つは、2023年からデビッド・フィンレー選手を中心に本隊から枝分かれした「BULLET CLUB WARDOGS」。
これまでユナイテッド・エンパイアとの抗争を経て、その攻撃的なスタイルとチーム力で存在感を増してきた。とりわけ、昨年にはウィル・オスプレイ選手率いる帝国軍をケージマッチで打ち破るという実績もあり、その力は本物である。
一方の「HOUSE OF TORTURE(館の軍団)」は、EVIL選手を中心に2021年に結成されたダークユニット。
反則、乱入、あらゆる手段を使って勝利をもぎ取るスタイルで、観客からはブーイングを浴びつつも、確固たる“悪の美学”を貫いてきた。
さらに最近ではSANADA選手が合流したことで、ユニットとしての厚みも増している。試合巧者が揃っていることに加え、統制の取れたチームワークにも定評がある。
こうして迎えるドッグパウンドケージマッチは、「敗者ユニットBULLET CLUB追放マッチ」に正式決定し、勝者こそが“本家”を名乗り、敗者は追放という流れになるのではないだろうか。
フィンレー「EVILよ、お前は勝負で自分の望みを叶えようとしている。5対5、敗者BULLET CLUB追放。全てを懸ける。だからHOUSE OF TORTUREよ、今晩、家で鏡に映る自分をしっかり見ておけ。自分たちが葬られるという心の準備をしておくんだな」
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ところで、気になるのは、WARDOGSのリーダーであるデビッド・フィンレー選手のコンディションである。
先のIWGP世界ヘビー級選手権では後藤洋央紀選手に敗れ、戴冠を逃した。戦前の下馬評では圧倒的有利と見られていただけに、やや不安が残る結果となった。
一方で、戦力的にはほぼ互角。両軍とも5人ずつ、トップクラスのメンバーを揃えており、紙一重の攻防が予想される。
その中で、予想するとすれば、勝利に最も近いと見るのはWARDOGSである。
その根拠の一つが、長期欠場中のジェイク・リー選手の存在だ。
現時点で出場は明言されていないが、ケージマッチ終盤で電撃復帰し、決定打となるアシストを見せるのではないかという予感がある。
EVIL「WAR DOGSよ、テメーらが束になっても勝てるわけねぇんだよ。なんでかわかるか、レェェェェベルが違うんだ、コノヤロー!(※フィンレーのシレイリを手に)それからよ、こんな物騒なもんはよ、俺が預かっといてやるよ。ありがたく思え」
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ケージマッチの敗者ユニットは、BULLET CLUB追放が正式に決定されただけにこの抗争の結果は、BULLET CLUBの看板を巡る闘争であると同時に、それぞれのユニットの今後の進路をも決定づける分岐点なのだ。
新日本プロレスにおける2大ヒールユニットが激突し、リアルBULLET CLUBを名乗るのはどちらか。
恐怖と戦慄が充満するケージの中で、その答えが明らかになる!!
追 記
BULLET CLUBの呉越同舟のヒールユニット同士の凄惨な対決は、フィンレー率いるWARDOGSが勝利(26分17秒)
ドッグパウンドケージマッチはまたもや壮絶死闘に!
最後はゲイブが有刺鉄線テーブル上への雪崩式パイルドライバーで成田を粉砕!
H.O.TはBULLET CLUBを追放へ!!
【5.3福岡結果】
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ようやく明確となったBULLET CLUB WARDOGSは更に全身するでしょうが、敗れたHOUSE OF TORTUREはどう立て直していくんでしょうか!?