アナザーストーリーズ 命の重さと向き合った人々の現在(いま)
1985年8月12日に起きた日航機墜落事故。
犠牲者は520人、生存者は僅か4名。
その最前線で闘った人々の当時と現在の闘いと思いを中心に構成されています。
幼少時、この事件を知った時は子供の理解力でもすごく驚きましたが、自分以上に親が非常に驚いていた印象があります。
今回、アナザーストーリーズを見る前は、生存者は一人の少女かと思っていましたが、生存者が4名いたことを知ります。
生存者が4名(全て女性)に、犠牲者が520名と、改めて衝撃の事実、大事故と知ります。
上毛新聞社の記者やカメラマン、看護師の方々の極限の中での行動。
遺族の人たち、警察がそれぞれの事件の問題を明らかにするための行動。
それぞれの視点で当時と、現在の取材で振り返っていきます。
航空機内部での機器故障の中、3人のパイロットが直面する生々しい機内での状況。
午後、管制室、レーダーから航空機の機影が消えて、群馬に、それとも長野へ向かったのか、上毛新聞社の記者、カメラマンらが分かれて向かっていく、総動員のような状況です。
そして、直面した壮絶な光景は、見ているこちらも言葉になりません・・・
現場での生存者の対応、遺族と対面し遺体の身元確認、生と死に向き合った看護師の方々の当時の想い、事件を風化させないために、今の時代に話してくれています。
番組の終盤、遺族の怒りと悲しみ、命の重さを向き合います。
日本航空、ボーイング社、運輸省と杜撰な管理に対し、関係者30人を刑事告訴するも不起訴となる信じられない結果。
警察も米国に行くも、力及ばず、当時の無念を刑事が話します。
遺族の方々の中でも中心として活動されている方は、自分たちだけではない、512人の方々の想いも背負って、闘われることを知ります。
それでも遺族の方々の強い信念が、2006年に、日本航空安全啓発センターの解説に繋がります。
絶対に風化させてはいけない、航空機墜落事故。
関係者や遺族は、それぞれのやり方で命の重さと今も向き合っていることを番組を通して重く伝わってきました。