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内藤哲也の”ホーム”広島大会にスラィリーが駆けつける!!

内藤哲也
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カリスマ最後のホーム広島

新日本プロレスの一員として長年ファンを魅了してきた「制御不能なカリスマ」内藤哲也が、ホームとも言える広島大会で最後の試合に臨んだ。

 

この日、内藤は弟分とも言える高橋ヒロムとの師弟タッグで、石井智宏&タイチ組を迎え撃った。

 

会場に響き渡る大声援を受けながらも、試合は苦しい展開となる。奮闘むなしく、最後は内藤自身がタイチにフォールを奪われてしまったのだった。

 

敗戦、それも自らがピンフォールを許すという結末に、ファンとしては複雑な思いが胸をよぎった。

 

特に、同じく退団を表明しているオカダ・カズチカが最後まで負けることなくリングを去ったことを思うと、内藤に対しても、どこか「最後まで負けない姿」を期待してしまっていた自分に気付かされる。

 

だが、コブ&カラムのような経験未知数の相手ではなく、石井とタイチという、誰もが認める実力者たちに敗れたのであれば、それは仕方のないことだろう。

試合後、会場中から沸き起こる「ナイトー」コール。その中で、普段はどんな場面でも飄々とした態度を崩さない内藤の頬に、確かに一筋の涙が伝っているように見えた。

 

勝敗以上に、この広島という地で、これほどまでに愛され、惜しまれながら最後の試合を迎えたことの意味を、本人も噛みしめていたのだろう。

 

さらに、その温かな空気を象徴するかのように、試合後のバクステに広島東洋カープのマスコットキャラクター、スラィリーがリングに登場した。

 

いかにも愛らしいスラィリーが、内藤に「お疲れさま」と「ありがとう」の想いを込めて駆け寄る光景は、ファンにとってもたまらないサプライズだった。

 

内藤とカープの関係は、ファンから見てもすごすぎて(笑) 遠征先でもカープ戦の結果を常に気にしており、、彼にとってカープは故郷(東京)と同義なのかもしれない。

 

だからこそ、この広島大会、そしてスラィリーからの祝福は、単なるパフォーマンスではなく、彼自身の人生とプロレス人生が交錯する、特別な時間となったに違いない。

 

残されたシリーズも、もうわずか。だが、内藤哲也は最後の瞬間まで、決して未来に焦点を合わせることなく、目の前の一試合一試合「今」に全力を注ぐだろう。

なぜなら、彼が体現してきた「制御不能」とは、計算された未来図ではなく、今を全力で生きる姿そのものだからだ。

 

改めて思う。未来を憂うのではなく、過去に縋るのでもなく。ただ、今この瞬間を生きる。それこそが、内藤哲也という稀代のカリスマが、プロレスというリングで私たちに教えてくれた大きなメッセージかもしれません。