新日本プロレス最後の出場
2025年5月4日、福岡大会、この日が、新日本プロレスにおける内藤哲也選手の「ラスト登場」となります。フリーという立場ながらも、長年この団体を支えてきた“制御不能のカリスマ”が、新日本のリングに立つ姿を目に焼きつける、最後の機会かもしれません。
この日のメインイベントはIWGP世界ヘビー級選手権ですが、ストーリーの厚みがやや薄く、熱量に欠ける印象が否めません。
そんな中、多くのファンが心待ちにしているのが、やはり内藤選手の登場です。
リング上で見せる唯一無二の存在感、ファンの感情を揺さぶる言葉と所作――。
それらすべてが、この日限りかもしれないという事実が、多くの「お客様」の胸を熱くし、福岡に押し寄せる原動力となっているのです。
今回の大会では、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)としての最後の試合となる可能性もあります。
内藤選手と共に退団を決意したBUSHI選手もまた、ファンにとってはかけがえのない存在です。
プロレスラーとしての関係はもちろん、浜口ジム時代から苦楽を共にしてきた二人の絆が、今回の決断につながったことは想像に難くありません。
BUSHI選手は「丸武商店」のオーナーという安定した立場にありながら、それでも“変化”を選びました。
これは、内藤選手と一蓮托生という強い覚悟の表れでしょう。
安定を捨ててでも、信念を貫くという姿勢には、プロレスラーとしての誇りと潔さを感じます。
— BUSHI (@BUSHI_njpw) April 13, 2025
一方で、団体にしがみつく者たちには、この潔さが響かないかもしれません。
いつまでも退団を選べない者たちとの差は、そこにあります。
内藤選手もBUSHI選手も、すでに吹っ切れているように見えます。ファンの間で話題となった「ファミレス会議」の様子からも、二人の決意と明るさがにじみ出ていました。
とはいえ、吹っ切れていないのは、むしろファンの側かもしれません。
【新日本】内藤哲也が〝聖地〟ファミレスで電撃退団の経緯明かす「自分の思いとズレてきた」|東スポWEB #njpwhttps://t.co/KTNhI9JHrH
— 東スポ プロレス格闘技担当 (@tospo_battle) April 16, 2025
内藤選手がいない新日本プロレスを、果たしてすぐに受け入れられるのか。その喪失感は、想像以上に大きなものでしょう。
内藤選手はおそらく、ファンのことを「お客様」と呼び始めた最初のレスラーでした。
それを受けて、他の選手たちも同じようにファンとの距離感を見直すようになったかもしれません。
ファンとの関係性においても、新しい風を吹き込んできた内藤選手。
その存在は、やはり新日本にとって、そしてプロレス界全体にとって、特別なものだったのです。
5.4福岡では、LIJとしての最後の試合になるであろう8人タッグマッチが組まれてます。
タイチ選手、石井智宏選手らの本隊合流組との一戦。どこか因縁めいたカードでもあり、そこにファンの感情は大きく揺さぶられることでしょう。
この試合が、STARDUST爆音からの、内藤哲也選手の「大内藤コール」を聞ける最後の瞬間になるかもしれません。
福岡のお客様には、ぜひ大・大声援で、制御不能なカリスマを送り出して上げてください!