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ゲイブのグローバル王座に棚橋挑戦!引退需要も勝敗は横一列じゃない!?

棚橋弘至
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棚橋弘至の「引退需要」

IWGPグローバルヘビー級王者ゲイブ・キッドが、初防衛戦の相手に棚橋弘至を指名し、決戦の舞台は7月4日 東京武道館!

かつて“100年に一人の逸材”と称された男が、またまたIWGPの名を冠したタイトルに挑むこととなった。

だが、この一報を聞いて、手放しに喜んだファンはどれほどいるだろうか。

むしろ、多くの人が“またか”という感想を抱いたのではないか。

いまや新日本のタイトル戦線には、引退が見え隠れするベテランが挑む構図が繰り返されている。

近年の棚橋のシングル戦線での勝率は決して高くない。

コンディションも含めて、第一線でバリバリ闘える状態ではないことは、本人もファンも理解しているはずだ。

それでもビッグネームだけに「引退前に一度は」という需要があるのは事実であり、棚橋自身もその空気を感じ取り、自覚している様子だ。

今回のゲイブの指名も、3月の後藤洋央紀戦と同様、王者側からの意志によるものだ。

その点において、新日本プロレスの運営体制にも疑問が残る。「IWGP実行委員会」や「コミッショナー」の存在は、もはや形骸化していると言わざるを得ない。

ルールを決め、挑戦者を選定するというシステムが機能していないのであれば、それは単なる装飾にすぎない。

最終的には、団体のトップスターの人気や意向によってカードが決定されている実情が透けて見える。

いっそWWEやドラゴンゲートみたいに、誰もいないような実行委員会なんて掲げないで、GMでも置いて、決定したほうがまだ分かりやすいし、いちばん大切な現場にいる観客を喜ばせられるのではないだろうか。

もちろん、棚橋弘至という男の功績は疑うべくもない。

低迷していた新日本プロレスを再びメジャー団体として蘇らせた立役者であり、そのカリスマ性は今なお健在だ。

だが、それゆえに「特別扱い」が続きすぎるのではないかという印象も拭えない。

今回の挑戦にしても、勝機は正直言って限りなく低い。リング内での動き、瞬発力、スタミナ。

どれをとっても、今のゲイブ・キッドと五分に渡り合える状態ではないだろう。

しかしながら、棚橋には“必殺の丸め込み”という、ベテランならではの一撃必殺がある。

仮にこれが炸裂すれば、サプライズ的に王座奪取という可能性もゼロではない。

もしそうなれば、奇しくも同時期に引退を表明しているジョン・シナのように、「去り際の王者」としての花道を飾る展開も考えられる。

しかし、王座奪取に失敗した場合でも、棚橋がこの先もシングル、タッグ問わず挑戦を続ける可能性は高い。

実際、NEVER無差別級やIWGPタッグといったタイトル戦線にも、その姿を見かける機会はこれからもあるだろう。

一方で、王者ゲイブ・キッドにとっては、これは重要な防衛戦となる。

棚橋弘至というレジェンドを相手に、自身の価値を明確に示せる絶好のチャンスだ。

単なる消化試合に終わらせるのではなく、「新日本の魂」を体現する若き王者として、圧倒的なパフォーマンスを見せることが求められる。

その意味でも、7.4武道館は世代交代の試金石となるだろう。

棚橋の挑戦は、最後の輝きとなるか、それとも新時代の礎となるか要注目!!