G1の新たな扉をこじ開けた
「G1の優勝決定戦、誰と誰になったと思います?」
「いつもの常連メンバーでしょ。オカダとか内藤や棚橋とか……」
「いや、もういないですから。」
「そうなの?」
「そうなんです。今回のG1、ついに新たな扉をこじ開けました。」
8.15両国国技館。天山広吉の引退試合で超満員となった聖地・両国で、G1CLIMAX36の頂上決戦に駒を進めたのは、上村優也と大岩陵平!
「えっ、上村と大岩?」
「そうです。」
「ずいぶんフレッシュだな。」
「フレッシュというか、もう新日本の未来そのものですよ。」
上村優也は、今や“新たな太陽”となりつつある男。
しかも準決勝では、同期にして現IWGP世界ヘビー級王者・辻陽太を撃破。
「同期を倒して決勝ですよ。」
「仲良しじゃないんだね。」
「リングの上では関係ないですから。」
「会社の同期とは違うな。会社なら気まずいよ。」
一方の大岩陵平は、NOAHへの武者修行を経て、さらにスケールアップ。
“パワーエリート”としてG1出場権を勝ち取り、そこから一気に優勝決定戦まで駆け上がってきました。
「出場権を取ったと思ったら、決勝まで来ちゃった。」
「そうなんですよ。」
「だいぶ話が早いな。」
そして準決勝ではカラム・ニューマンを撃破。
「危なかったですよ。」
「何が?」
「もしカラムがこのまま優勝してみなさい。」
「どうなるの?」
「今年の新日本プロレスのレコード、ほぼほぼ全部カラムに持っていかれますよ。」
「それはマズい。」
「所属だろうが所属外だろうが、日本人選手は何してるんだ!って話になりますよ。」
「カラムに全部持っていかれる前に、止めたわけだ。」
「そういうことです。」
そして迎える、上村優也vs大岩陵平。
どちらが勝ってもG1初優勝。
しかも、両者ともまだG1の常連選手というわけではありません。
だからこそ、この決勝戦には独特の空気があります。
「昔のG1決勝でいうと?」
「人によっては、第1回の蝶野正洋vs武藤敬司を思い出すかもしれない。」
「ほう。」
「あるいは、棚橋弘至vs中邑真輔。」
「なるほど。これからの新日本を背負う二人の対決ってことか。」
「そうなんです。」
G1の歴史を振り返れば、これまで数々のスターが頂上決戦を戦ってきました。
そして今、新しい時代の扉を開けようとしているのが、上村優也と大岩陵平。
「で、どっちが勝つんですか?」
「それはまだ分かりません。」
「なんだよ。」
「だから面白いんですよ。」
「確かに。」
勝てばG1初優勝。
勝ったその瞬間から、自らが“新日本プロレスのニュースタンダード”になる。
太陽となるのは上村か。
パワーエリート・大岩が頂点を奪うのか。
8.15両国国技館。
G1CLIMAX36優勝決定戦――。
これは単なるG1の決勝ではない。
新日本プロレスの「次」を決める一戦になるかもしれない。
「ニュースタンダード、誕生しますかね?」
「誕生するでしょう。」
「どっちが?」
「それを両国で見届けるんですよ。」
「じゃあ、見るしかないですね。」
「そういうことですから要注目!!」


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