親子鷹の戴冠を待っているのか
海野翔太の試合、ましてやタイトルマッチを父親のレッドシューズが裁く歪な構図に関して、指摘した選手は私が知る限り、内藤哲也とウィル・オスプレイだけです。
他の選手は思っていても、海野レフェリーとの関係から声をあげられないのかもしれません。
しかし、新日本プロレス首脳部はファンがその構図に対し、何とも感じていないと思っているのか、あるいは、かつての政治スキャンダルを知らないのでしょうか。
前首相である岸田総理が、ドラ息子を確か秘書官か何かに任命した時、日本国民のすべてが総スカンでした。
そして、息子がすぐにボロを出して罷免された時、それ見たことか!と皆が思っていたことでしょう。
何故、レッドシューズは自ら、海野翔太の試合は裁かないと言わないのか、何故、棚橋社長や、IWGP実行委員会はヌルい忖度を続けるのでしょうか。
海野が努力と実力で、新日本プロレスでデビューし、東京ドームのメインに立ったって、こんな出来過ぎたストーリーでは共感できないし、面白くありません。
創業者のアントニオ猪木は、学生の頃に一家でブラジルに渡り、過酷過ぎる労働に明け暮れました。
闘魂三銃士の橋本真也は、両親ではなく祖母に育てられ、同級生もいる中で、校内で働いていたと聞きます。
一方で、蝶野正洋の様に、いいとこのお坊ちゃまなのに三鷹の暴走族のヘッドをやっていたという(笑)
プロレス見てる人って、片親だったり、あるいは両親がいない、過酷な状況の人もいると思います。
そういった悲しみや怒りを、プロレスやプロレスラーに投影して、勇気や意欲をもらうこともあると思ってます。
試合を裁くならば、マーティや佐藤レフェリーがやればいいじゃん!って、観戦しながらよく思ってます。
1.4東京ドームの全シングルマッチで、20分を超えた試合は、海野とザックのメインだけ、43分強の試合をやったのにたいして話題になっていなかったことが物語っています。
ただでさえ、曖昧なプロレスのルール、知らない人に突っ込まれても反論できない更なるルールを作る必要があるんでしょうか。
1.4 東京ドーム大会 ありがとうございました。
メインという舞台を経験しました。
ブーイングされようが、何を言われようが、ラフなことをしようが全力で闘い全身全霊で自分が通ってきたプロレスでチャンピオンを倒しに行きました。でもザックは強かった。ありがとうザック。… pic.twitter.com/UdfJq2RMQr
— 海野 翔太 / Shota Umino (@Shooter_us) January 4, 2025
海野が未来のエースとして育てるのなら、棚橋社長が毅然な態度を取ってほしいところです。
KING OF スポーツの象徴 山本小鉄氏がデザインしたライオンマークは獅子が子を谷底に突き落としても、這い上がってくるイメージではないのでしょうか。