仲間は元NJPW
WWEにおいて 一大勢力を築いたヒールユニット「ブラッドライン」に、新たな波が押し寄せている。
かつてローマン・レインズを中心に頂点を極めたこの王朝が、いま再び大きく動き出した。
その中心に立つのが、一時はローマン・レインズとOTCを争ったソロ・シコアである。
そのソロ・シコアが、ヒールサイドだが絶大の支持率を誇る元仲間 ファトゥからWWEのUS王座を奪取!
しかもその王座奪取劇には、ひとクセもふたクセもある助っ人の姿があった。
その面々を見て、プロレスファンなら誰しもある共通点に気づくはずだ──そう、全員が「新日本プロレス」と深く関わりのある男たちなのである。
【#WWE】元新日本プロレスのヒクレオが登場! シコアのUS王座奪取を援護しタラ・トンガに改名|東スポWEB https://t.co/ksQVcPKZ9A
— 東スポ (@tospo_prores) June 29, 2025
まずはタマ・トンガとタンガ・ロア。トンガ兄弟は、かつてBULLET CLUBの中核を担っていた存在。
無骨なファイトスタイルとタフな人柄で知られ、2010年代後半の新日本マットを支えた。
特にタマ・トンガはBULLET CLUB創成期からのメンバーであり、時にはヒール、時にはベビーフェイスとしてその存在感を発揮し続けた。
タンガ・ロアと共に結成した「Guerillas of Destiny(G.O.D)」は、IWGPタッグ王座を幾度となく奪取し、タッグ戦線の象徴とも言える存在にまで成長。
その後、2020年代に入り、BULLET CLUBを巡る内紛と新たな世代の台頭のなか、彼らは新たな道を模索していた。
その後に、元ユナイテッド・エンパイアのジェフ・コブことJCマテオがWWEに電撃登場!
新日本では破壊的なスープレックスとパワームーブで猛威を振るい、オスプレイ率いるユニットの屋台骨を支えていた男である。
そしてついに、あの2メートルを超える巨躯を持つヒクレオが新名「タラ・トンガ」としてソロ・シコア陣営に合流した。
ヒクレオもまたトンガ兄弟の実弟であり、新日本でも活躍したが、桁違いの身長とパワーを武器に、今後のWWE王座戦線でも台風の目となるだろう。
このように見ていくと、ソロ・シコアのもとに集ったのは、まさに「新日本プロレスの遺伝子を持つ者たち」でああり、彼らの結集は偶然ではない気がする。
新日本で培った経験と実力を、WWEという世界最大の舞台で解き放とうとしているのだ。
まさに“BULLET CLUB meets Bloodline”とも言える異色の融合である。
そして、この新生ブラッドラインが狙うのは、やはり夏の祭典「サマースラム」での主役奪回であろうか。
ローマン・レインズが欠場中のWWEで、ソロ・シコアとトンガ兄弟に、新加入のタラ・トンガにJCマテオとは、あまりにも日本色豊かで、いきなりタイトルホルダーとなったジュリアといい活躍が広がっている。
やはり、”ワルイ奴らは、だいたい仲間” 的に、ブラッドラインには集まってくるのだろうか。
ブラッドラインが再び、スマックダウンの覇権を握り返すのだろうか、要注目!!