飛鳥拳遂に、自然石を割る!
手刀で自然石(石ころ)を叩き割るまでは下山しないと決心している飛鳥拳。
人工的な瓦とは違い、どんなに鍛錬しても割ることができない。
普通に考えたら絶対に無理な荒業のため、春夏秋冬を山で越していく飛鳥拳。
しかし、月光の下、何かに導かれたように、石の生命線?ようなものが見えた飛鳥は遂に叩き割る!
そんなバカな!と思いますが、カットインした実写の空手家も石を割っているではないか!?
出来るのか・・いやいや、普通じゃないでしょうこれは(笑)
ようやく下山した飛鳥の前に達人は達人を知るというが、元凄腕の空手家が飛鳥と立ち合いを申し込む。
デモンストレーションがてら、漁師・有馬が見せた貫手の凄まじい威力に飛鳥の血も騒ぐ。
一進一退の攻防ながら、達人とはいえ齢60となる有馬に対し、段々と力の差を見せ始めたところで、娘の八重が立ち合い、組手に割って入る。
腹を割って話し、意気投合した二人。
有馬は飛鳥に戦後初の全日本空手道選手権の開催を伝え、一緒に出ないかと誘われる。
言葉はいらない、技や気迫の方が饒舌なのだ
飛鳥も腕試しにいいと腕を撫す。
しかし、有馬の娘の八重は父親の出場を断固反対し、飛鳥に止めてもらうよう願いでる。
飛鳥も、冷静に考えればいくら有馬が達人と言えど現役バリバリの空手家を前に闘うのは無謀であり、立ち合い時のスタミナ不足は如何ともしがたい。
しかし、再びの立ち合いで怪我させるわけにもいかず、ましてや説得に応じる訳もない。
困っていた時に、飛鳥は苦労した自然石割りを思い出す。
漬物石を割り、それを見せてくれれば分かるはずと、八重にそれを渡す。
すると、有馬も気づく「現在の空手家はここまでできるのか・・・」
若干、解釈のズレはあるが(笑)八重の希望通り出場を取りやめる。
飛鳥は、会場へ向かう列車の中で、有馬さんの分までやりますよより決意を強くする。
全日本空手道選手権大会開幕
会場には、見るからに猛者が立ち並び、経歴も抜きんでている。
瓦割りの枚数により、後の組手による決勝大会に進出できる。
多くの空手家が無難に8枚前後の瓦を割る中、飛鳥拳は何と17枚の瓦を用意させる。
誰もがばかげている数と言い、それが無名の飛鳥だけに観衆も選手も、賑やかしだとブーイング。
果たして、飛鳥拳のやろうとしていることは無謀なのか?
いやいや、石を割るんだから出来るでしょう(笑)
リマスター版はすばらしい。
空手バカ一代は、リマスターで、より気迫が漲る作品になっています。