web analytics

ゴルゴ13 さいとうたかを氏 死去 ・・・だが、物語は続いていく。

ゴルゴ13
スポンサーリンク

自民党総裁選挙日に、ゴルゴ13作者の死去を知る

日本人の40歳以上の男性でゴルゴ13を読んだことのない人はいないと言ってもいいほどの、最長寿作品にして、なんと半世紀に渡る連載を誇り、コミックスの巻数でこち亀の200巻を抜いて、ギネス新記録を作ったゴルゴ13。

 

自民党の新総裁に岸田氏が決定した以上に、さいとうたかを先生の死去に驚きました。

 

ゴルゴはスナイパーであるにもかかわらず、その超人気故、実はCMにも多数出演しています。

標的を狙撃するのが主な依頼なのに、人の寿命を助ける養命酒のCMに出演したり(笑)ビジネスマン向けのCMに出たりと多種多様です。

 

昭和時代の床屋には、大体、ゴルゴ13やサザエさんは待合室に置いてアリ、日本のビジネスマンでゴルゴ13を読んだことのない人等、おそらくいないでしょう。

 

個人的には、もし無人島に一つだけ漫画作品のコミックスを全巻、持っていっていいと言う問いがあったなら、迷わずゴルゴ13を選びます。

 

巻数が多いから飽きないというのもありますが(笑)何しろ、ゴルゴのストーリーは、世界で起こることを予見していると言われるくらいに、様々な時事ニュース、トレンド等を扱っており、ゴルゴ13の生き方はとてもとても真似できるものではありませんが、非常に役に立つ行動、名言と我々を奮い立たせてくれます。

 

気になるのは、これからのゴルゴ13はどうなるのか?

その答えは、「だが・・・物語は続く」とあります。

「ゴルゴ13」漫画家のさいとう・たかをさん死去 84歳 [写真特集1/12] | 毎日新聞
小学館ビッグコミック編集部が「………だが、物語は続く。」と題して公表した「ゴルゴ13」連載継続のメッセージ=編集部ホームページから

いち早く、作品制作の分業制を敷いていたのは非常に有名でありシナリオライターが多数いるから、色んな角度からの名作がつくられてきたのでしょう。

 

ゴルゴ13の最終回の原稿あるいはシナリオは、さいとうプロダクションの金庫に厳重に閉まってあると聞いたことがありますが、まだその時はこないようです。

 

この先、さいとう先生が直接、監修されたゴルゴ13の作品は見れずとも、さいとうたかを先生が遺したスタッフの方々の熱いゴルゴ13、世界を股にかけるデューク東郷の活躍をこれからもずっとずっと追いかけていきます。

 

さいとうたかを氏のご冥福をお祈り申し上げます。

 

最後に投稿予定であった180巻の感想も載せておきます。

ギザの醜聞

脚本協力/原田学

英国の由緒ある考古学者一族の末裔が、世紀の大発見!

しかし、実はそれが捏造と分かり、いずれ明るみに出るであろう虚構を葬り去る為にゴルゴ13に依頼する。

 

頼りなくも後継者である孫がしでかした不始末をゴルゴ13に依頼しなければいけない当主(祖父)の苦悩。

主と後継者に挟まれる執事もいい味を出しています。

 

出来ることならば誰だって嘘なんか付きたくない。いずれバレるかも分からないのだから。

小さい嘘なら多くの人があると思います。

 

しかし、これは英国の名誉も背負いこむ大嘘だけにほっとくわけにはいかないと考えた当主。

ゴルゴ13は、投手の依頼通りに関係者全てを抹殺する。

当主も身から出た錆でもあるので、自らも死を持って責任をとる。

アナザーストーリーとして、ほんの数ページですが、ゴルゴ13を慕う東洋人?も登場。

4年に1度ぐらいしか、その場所に訪れないのに相手を好きにさせてしまうデューク東郷の魅力(笑)

 

ゴルゴ13は自分に対しても、相手(依頼者も含む)に対してのアナライズもすさまじい。

ゴルゴ「俺はここには来ていない・・・過去も今も・・・」

女性の未練をキッチリと断ち切ってやる “優しさを” も兼ね備えています。

誰がそれを成し得たのか

脚本協力/綾羅木恭一郎

それぞれの都合と言うものが、互いを協力させるエピソード。

河道閉塞・・地震・豪雨・火山噴火等による大規模な土石流がけ崩れが川の流れを堰き止め、上流側に大量の水がたまった状態。崩壊すると下流に災害を起こす。

 

村の調査にやってきた一団は、河道閉塞によって起こる村の被害を喰いとめたい。

マフィアの一帯を壊滅させたゴルゴ13は、河道閉塞が起これば、脱出ルートが無くなってしまう。

 

そのために、土石流が村に大被害を出す前に、一団が考えた大きな巨岩を破壊するための導火線をゴルゴ13に狙撃してもらい成功。

 

調査団もゴルゴ13も、互いに、WIN-WIN の関係となる。

後日談に、調査団のトップに、ゴルゴ13の情報を追うジャーナリストの深沢(141巻と166巻に登場)が取材に訪れる。

ゴルゴ13の取材は命懸けなだけに、頭脳明晰、今回の出来事は明るみにしないことを誓う。

死への階(きざはし)

脚本協力/ながいみちのり

非常に短いショートストーリー。

ゴルゴ13は、物語の根幹には殆ど関わらず、スナイパーに徹しています。

 

マフィアのボスが、過去に裏切った相手からゴルゴ13という死の宣告を受ける。

しかし、依頼者は復讐する者にどうしても相手に死がにじみよる危険を味わわせたい。

 

そのため、ゴルゴ13のルールを狙撃を相手に知らせてしまい、依頼者も死の報復を受ける。

しかし、人知れず、マフィアのボスも恩返しをしていたという・・・ストーリー。

イタリアのシシリー島での話であり、ゴッドファーザーを彷彿させる作品です。

 

ゴルゴにとっての「・・・」この無言は色んな意味が含有されていると言います。

ゴルゴ13は、依頼人がいる限り、世界中で活躍し続けます・・・