内藤哲也・新たなユニットとして
ーー制御不能”のカリスマが歩み出す、第二章の幕開けーー
2025.5.4 新日本プロレス退団から約1カ月――。ついに、内藤哲也選手が再び動き始めました。
長年の盟友・BUSHI選手と共に・・・しかし、そこにはひとつの現実が立ちはだかっていました。
プロレス界のユニットとしては、考えられないほど長い間、最後の最後まで人気絶頂だった「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(Los Ingobernables de Japón)」という名前は、契約上の問題により、今後使用することができないようです。
これは多くのファンにとっても衝撃的な事実であ,あのロゴ、あのテーマ曲、そしてあの“トランキーロ あっせんなよ”のフレーズ。
[LOS INGOBERNABLES de JAPON]
— 内藤哲也 naito tetsuya (@s_d_naito) June 6, 2025
Es frustrante, pero…
悔しいけど…
BUSHI y Naito seguirán avanzando.
BUSHIと内藤は前へ進みます。https://t.co/87MNCs0FKy
リングの常識を破り、空気を読まないその佇まいで、日本のプロレスに新たな風を吹き込んだユニットは、今やひとつの時代を象徴する存在だったからです。
L・I・Jの結成当初を思い出すと、それはまさに「異端の挑戦」でした。2015年、メキシコ遠征から帰国した内藤選手は、それまでの“明るく爽やかで真面目なベビーフェイス”というイメージを捨て、「俺のやりたいようにやる」と自らの内面をさらけ出すかのように変貌を遂げました。
LIJという新たな枠組みの中で、彼は“制御不能”のキャラクターを貫き、初めは観客も戸惑いつつも、次第にファンの心を掴んでいき、制御不能な奴らが熱狂を生んでいく様は、従来のプロレス像を覆すものでした。
その後、EVIL選手、BUSHI選手、高橋ヒロム選手、鷹木信悟選手らが加わり、ユニットとしての存在感はより一層増していきました。
彼らは誰よりも自由に、しかし確かな信念を持って戦い続けました。派手な勝利ではなく、地道な支持の積み重ねこそが、ロスインゴを“国民的ユニット”へと押し上げたのです。
それだけに、制御不能なカリスマの2025年の退団はひとつの時代の終わりを感じさせました。
しかし内藤哲也という男は、ここで終わる器ではありませんでした。
そして今回、新たに掲げられたユニット名は、「ロス・トランキーロ・デ・ハポン(Los Tranquilo de Japón)」
内藤哲也&BUSHI 新ユニット名は「ロス・トランキーロス・デ・ハポン」 LIJの名称使用不可で再始動|東スポWEB https://t.co/RkxkIqBISg
— 岡本佑介@東京スポーツ新聞社 (@okamotospo) June 6, 2025
これはL・I・Jの精神的後継でありながら、同時に“これから”を見据えた再出発でもあります。
「トランキーロ」は、内藤選手自身の代名詞であり、彼が最も多用するスペイン語かもしれません。
BUSHI選手と共に動き出したこの新ユニットが、どのような展開を見せるのかはまだ未知数です。
しかし、リング上で見せるその一挙手一投足に、かつてのような“空気の変化”を感じ取ったファンは少なくないはずです。
焦らず、驕らず、けれど確かに世界を変えていく。そんな彼の姿勢は、今も色あせることなく、多くのプロレスファンの心を捉え続けています。
過去に縛られるのではなく、過去を受け入れた上で、さらに前へ進む。その覚悟の勇気の一歩が、“新たな制御不能”の始まりなのかもしれません。
いよいよ、ロス・トランキーロ・デ・ハポンの時代が、いよいよ幕を開けます。
“あの時のように”ではなく、“今の内藤哲也らしく”・・・かつての内藤少年も見ているかもしれません、そうトランキーロ、あっせんなよと言いながら、要注目です!!