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2026 1.4は逸材引退!ウルフデビュー!そして地上波ゴールデンの倍プッシュ!!

棚橋弘至
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~「初夢」新日本プロレスが見せる~

例年、新日本プロレスの年間最大イベントである「イッテンヨン」こと1月4日東京ドーム大会は、夏のG1クライマックスを終えたのち、10月の両国国技館大会を皮切りに本格的なストーリーが始動し、徐々にドームに向けての空気が高まっていく――そんな流れが定番となっていました。

しかし、2026年のイッテンヨンは、その“定番”を大きく覆す形で、既に前年秋から話題を独占しています。

なぜなら、この大会はあの“逸材”棚橋弘至の引退試合が決定しているからです。

新日本を暗黒期から救い、平成から令和、そして次の時代へと橋を架けた男のラストマッチは、それだけでファンの感情を大きく揺さぶるものがあります。

とはいえ、東京ドームに4万5千人を動員するには、プロレスファンだけで埋め尽くすには、引退試合という一大テーマだけではやや心許ない――そのような見方もある中、さらに特大の“話題”が追加発表されたのです。

それが、東京五輪柔道100kg級金メダリスト、ウルフ・アロンのプロレスデビュー戦の電撃決定でした。

ウルフアロンがドームデビュー

このニュースは、プロレス界にとどまらず、社会全体に波及するインパクトを持っていました。

スポーツ紙の一面を飾るのは当然として、経済紙「日本経済新聞」にも小さいながら報道されるなど、異例の注目度を見せています。

さらに驚くべきは、テレビ朝日がこの大会を地上波ゴールデンタイムで放送することを検討しているという報道です。

これは、プロレス界にとっても、放送業界にとっても異例の大英断となる可能性があります。

筆者の記憶を遡ると、ゴールデン帯のプロレス放送といえば、1990年代の橋本真也引退マッチや、蝶野正洋 vs 三沢光晴という“夢の対決”が放送されたときの記憶が鮮明です。

当時のプロレスはまさに「時代の顔」であり、リングの中の戦いが社会現象として扱われていた時代でした。あの熱が再び蘇ろうとしているのです。

ゴールデンタイムとプロレスの相性

メジャー団体のいい時間帯のテレビののプロレス中継が終了してから、地上波での中継は深夜帯が定番化していました。

ファンとしてはそれでもありがたいことですが、「ゴールデンタイム」での生中継ともなれば、話は別です。

まさに、日本中の目が東京ドームに注がれる瞬間。

棚橋弘至の引退試合、そしてウルフ・アロンのデビュー戦を観ることで、初めてプロレスに触れる新規ファンが一気に増加することも十分に考えられます。

しかし、ここで筆者としては一つの提案を申し上げたい。棚橋の引退試合とウルフのデビュー戦を同じパッケージにするべきではないという点です。

理由は明快で、プロレスラーにとって「引退」と「デビュー」は対極に位置する“瞬間”であり、それぞれに全く異なるエモーションが求められるからです。

動きの衰えた引退間際の選手と、これから頂点を目指す新星を同じ試合に並べたとき、その温度差は画面越しでも観客に伝わってしまいます。

できることなら、別枠で、それぞれの物語としてしっかり届けてほしいのです。

ウルフアロン青写真の向こう側

そしてもう一つ。ウルフ・アロンは、これまでの柔道の実績だけでなく、風貌や体格、そして存在感においても、まさに“リアル逸材”と呼べる存在です。

筆者は、デビュー戦からいきなりIWGP世界ヘビー級王座に挑戦するという荒技も、アリではないかとすら思っています。

これは決して奇をてらった発想ではなく、それほどの“説得力”が彼にはあるのです。

勝てばスポーツ紙の一面独占は必至。さらには、試合後に突如ヒールターンし、マイクで観客を罵倒しながら「これがプロレスだ!」と叫ぶ姿すら想像できます。

なぜなら、ありがちな「応援ありがとう、これからよろしくお願いします!」というベビーフェイスとしての決意表明は、ウルフ・アロンの持つキャラクターにはそぐわないからです。

むしろ、最初はヒールでスタートし、その後に「改心」するというベビーフェイス転向のプロセスの方が、彼の成長物語に厚みを加えることでしょう。

欠けているのは“巨体外国人”の存在

惜しむらくは、現在の新日本プロレスには、ビッグバン・ベイダーやバンバン・ビガロ、スコット・ノートンといった、「大きくて動ける外国人レスラー」が少ないことです。

ウルフのような重量級アスリートがリングで映えるには、それに対抗できる外国人レスラーとの対戦が効果的です。

彼がただ日本人レスラーに胸を借りるような展開では、いささか物足りなさも感じてしまいます。

この点、WWEと比較してしまう視聴者が多いのも事実。

ABEMAで無料配信される以上、その比較は避けられません。だからこそ、彼のデビュー戦には、圧倒的な“見せ場”と“物語”が必要なのです。

棚橋引退に誰が名乗りを上げるのか?

そして、もう一つの主軸、棚橋弘至の引退試合です。誰と戦うのか――この点もまた、多くのファンの注目を集めています。

筆頭候補は、同世代のライバルであり、現在はWWEで活躍中の中邑真輔。両者が真剣勝負でぶつかる姿は、かつてのファンにとって涙なしには見られないはずです。

また、内藤哲也。2025年、惜しまれつつも新日本を退団した“制御不能なカリスマ”が、最後に恩人である棚橋と再びリングで対峙するという筋書きもドラマティックです。

さらには、AEWからオカダ・カズチカが参戦することも期待されています。あるいは柴田勝頼が特例として姿を見せることがあれば、それこそ“最後のドリームカード”が成立することになるでしょう。

タッグ部門でいえば、全日本プロレスから斉藤ブラザーズが乗り込んできたら、ど迫力バトルにドリームカード必死です!

彼らが新日本のタッグを薙ぎ倒し、会場を騒然とさせたなら、かつてのみのもんたの「プロレススターウォーズ」を思い出させるほどのインパクトを残すはずです。

2026年の“初夢”はどこまで広がるか

こうして振り返ってみても、2026年のイッテンヨン東京ドーム大会は、過去の名勝負と比しても遜色ない、いや、それ以上の“特別な大会”となる予感に満ちています。

引退、デビュー、地上波ゴールデン復活、他団体との越境カード――どれか一つでも話題になるものを、同時に抱え込んでいる東京ドーム。その重みは、計り知れません。

かつてのプロレスがそうであったように、「家族で観るゴールデンタイムのエンターテインメント」が、2026年の幕開けにふさわしい輝きを取り戻すかもしれない。その可能性を、今からワクワクしながら待ちたいと思います。

夢の舞台、2026年1月4日。果たして、私たちはどんな“初夢”を見せてもらえるのでしょうか。


答えは、東京ドームの照明が落ちた、その瞬間から要注目です!!