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【ゴルゴ13】183巻 キメラの動力(パワー) “発展途上国の自動車開発の可能性”

ゴルゴ13
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熾烈過ぎる自動車開発競争

『ゴルゴ13』第183巻は、2本立て構成となっておりますが、ここでは第1話「キメラの動力(パワー)」に注目いたします。

物語は、地球温暖化の進行を食い止めるため、二酸化炭素の排出をいかに抑制するかという現代的な課題を背景に展開されます。

 

石油やガソリンといった化石燃料の使用を減らすことは、もはや国際的な使命となっており、それに呼応するように、次世代のエコカー開発を巡る熾烈な競争が描かれます。

 

舞台は、ハイブリッド車(HV)から完全な電気自動車(EV)への移行を目指す、世界的な二大自動車メーカー。

両者は莫大な資金と技術を投入し、新たなバッテリー技術や駆動システムの開発を急ぎます。

しかし、この技術競争の裏には、表には出せないスパイ戦や情報戦が渦巻いており、まさに「企業戦争」といった様相を呈しています。

そして、その最前線に登場するのが、“プロフェッショナルの中のプロ”――デューク東郷、通称「ゴルゴ13」です。

 

ゴルゴ13は、これまでに数百件にもおよぶ狙撃任務を完遂してきた伝説のスナイパーであり、国家機関や巨大企業すらその能力を恐れ、時に利用してきました。

超長距離からの狙撃や、物理学的に不可能と思われる状況でのターゲット射殺、さらには水中、氷上、宇宙空間での任務までこなしてきた実績を持ちます。

表向きは企業同士の開発競争に見えるこの闘いですが、裏では多くの利権と思惑が交錯しており、標的となったのは、ある企業のキーマン。

彼は新技術の核心を握る人物でありながら、口が軽く、必要以上の情報を外部に漏らしてしまっていたのです。

狙撃の結果、両企業の開発競争は痛み分けに終わり、最終的には技術革新そのものが暗礁に乗り上げてしまいます。

この結末は、技術力だけでなく、情報管理や人間関係の綻びがいかに大きなリスクとなり得るかを示唆しており、読後に重い余韻を残します。

株取引をしている読者なら、おぉっ!と思える描写もあるし勉強になります。

⋯もう一本は『檻の国』、現実の終わらない国際紛争を取り上げたエピソードであり、ニュースをみているかのようです。

しかし〜ゴルゴ13って本当に面白さとクールさに間違いはない・・・

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